第172話
所変わって、某派の教会では穏やかな時間が流れており、いつも通りに日々の勤めなど果たす聖職者や
それもそのはず、謝肉祭の原型は
「…… という訳で、もはや宗教的意義は微塵もありません。
「どうでもいい、早く帰る」
「いや、お前… 散々、世話になっておきながら、失礼だろう」
余計な
聖マリア教会へ預けたのを根に持っているのか、取り付く島もないウルリカの様子に困って司祭の娘を
「すみません、ご飯とか抜きで分からせておきますので」
「うぐっ、異教の司祭、横暴……」
「ふふっ、同志フィアの気持ちは頂いておきます」
「祭りの時しか出
いつもなら高確率で
「そうだな、午後の祭りを楽しんだ後、
「家で料理を作るには疲労が抜けてませんし、恒例の “お約束” もありますからね」
やんわりと微笑んだ司祭の娘が言及したのは、
依頼に
「私達も謝肉祭を免罪に掲げ、食文化を楽しみましょう」
「~~♪
「
「総出の探索はウルリカを迎えて以降、初めてだったか……」
最近は学業と製紙工場の
くてんと人狼娘は愛らしく小首を
「どうして、ご主人は登録しない?」
「
ただ、客観的に考えると領主の跡取り息子を受け入れ、その身に何かあれば大きな責任問題となり兼ねないのも事実。
「立場があると動き
あんたは聖職者じゃないのかと突っ込みたいのを必死に
また、長い話になっても
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