第171話 幕間 ~とある食堂にて~
「我らが故郷、港湾都市ハザルと俺達の前途ある未来を祝って!」
「ま、
「かんぱぁ~い!!」「乾杯!!」
六本肢の偽竜を
主役の座にいるべき領主家の嫡男らは “教会に預けたものを取りに行く” と
受付嬢に依頼達成の報告をした
多くの者達が
「給仕のねーちゃん、こっちも
「おい、注文した仔羊の
「あ~もう、ちょっと待ってください」
「鋭意、調理中です!!」
お盆片手に忙しなく動き
幾ら次元の揺らぎを通じて魔物などが浸食領域へ呼び込まれるにしろ、限度というものがあるため、偽竜の “足止め” と低層に
「これで遠くの狩場に出掛けたり、雑用で
「
「話の出元がウェルゼリア卿のご子息だから、大丈夫だろう」
「くだらない嘘で信用を
一部には新しい探索計画や、第十二層にある迷宮街の復興について話し合う連中もおり、動きやすくなる初春に備えた今後の予定も
暫くの間、金等級の実力者しか中層以降に降りていなかったことから、魔物の分布状況や個体数の現状調査を行う必要があるのに加えて、中継地点の再整備にも人手が掛かるので、
「幸先が良いねぇ、“辺境の英雄” 様々だよ、ほんと」
「じゃあ、私達も黒髪緋眼の
「紙幣を
「あぁ、本人も相当に腕が立つらしい、学院の中等科に通う従妹が惚れ込んでいた」
極少数の偉大な功績を残した
ほぼ酔っ払いしか居ないため、そこから過剰な噂が独り歩きを始めてしまい、偽竜討伐の余波が落ち着くまで某領主の嫡男を困らせるのだった。
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