第137話
先ほど思い出した我が師の
各部位ごとに
「
『ん、
こちらの意図を
そもそも、群れに属さない
『これで何匹か偵察にくるはず、“縄張り” を主張した』
「…… 長居は無用だな、牙
仮に相応の誘因力があっても、いきなり喧嘩を売ってどうするんだと
「これで鮮度は保たれるし、血の汚れも
『流石、ご主人… さすごしゅ?』
「省略する意味が微塵も分からん」
何故か、唐突に聞き慣れない造語を生み、自らの小首を
機嫌良さげにモフモフな尻尾を振る相棒に見守られつつ、せっせと詰め込んだそれらを袋ごと
大熊の解体に時間を
「ダーリン、遅い!!」
「うぅう~、立ってるだけだと身体が冷えるんですよぅ」
こちらを睨んでくる琥珀色の吊り目や、蜂蜜色のジト目に迎えられるも華麗にスルーして、森の出口で人の姿へ戻ったウルリカが胸を張る。
「大物、仕留めた、褒めてもいい」
「いや、腰が引けてたじゃないか、お前……」
巨大な熊相手に尻尾が丸まっていた事実を告げてやると、人狼娘は “ぐぅ” の音を漏らして、ぴんと立てていた獣耳を伏せた。
女子修道院で育ち、年下の面倒も多くみてきた
「まぁ、
「二人とも怪我が無くて何よりです」
「あぁ、確かにな… で、そっちは何が獲れたんだ?」
幼馴染と一緒に妹分を
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