第129話
「商談、成立です♪」
露骨に
空いた小盆に複数枚の羊皮紙を乗せてやると助祭は片手持ちに切り替え、反対の手でマナ結晶体が
「何となく、気配で察していましたけど、砂漠の狂える詩人アブドゥル・アルハザードよって
「恐らく数百年前に翻訳されたものだろう、こちらでも念入りに時間を掛けて調べたが、“
学院所蔵の文献を
「やはり教皇猊下を
「…… 戦利品のつもりだったが、本来の所有権を持つのが聖国なら返却するぞ」
「いえ、“討ち手” に処遇含めて捜索を依頼したのは教皇庁です、別に構わないかと」
“ただ、普公教会の方々が良い顔色をしないので、見せびらかすのは
その様子に
「お
「えぇ、我々はジェオ・クライストによる『ルルイエ異本』の所有を認めましょう」
本質的に異端の
(柔軟に見えて、根っこの部分は絶対に曲げないし、王侯貴族の受けは悪いがな)
子なる神の母を
王都に
「ところで貴女も一応、うちの
「ん~、院の宿舎に住んで、稼ぎの数割を入れていた頃より微妙かもしれません」
「いえ、日々のお祈りと清貧な生活も大切ですが、ちゃんと “可愛がられている” のかと… 惚れた英雄を
ずいと私的な領域へ踏み込んでくる相手に頬を引き
困り顔のまま彼女が固まっていると、その原因であるディアナは妙案が浮かんだという
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