第120話 ~幕間:とある地下墳墓にて~
誰も居なくなった
「あれの身柄を奪われましたが、良かったんですか、お師様?」
「良いも悪いもないわ、面識があるのに堂々と出ていけないでしょう」
事実、比較的に接点が多い王立学院の者達も誤認しているため、高名な錬金術師のアルト・アンダルス教授と、助手兼メイドの関係性を真に知る人物は
彼にとって
そんな彼女が
「あの人狼娘、十分に役立ったのかしら?」
「えぇ、寿命を継ぎ足して、研究を続けるのに必要なマナ結晶体は確保できました」
「そう、約束を破るのは趣味じゃないし、
「あとは領地貴族の
王都にいても耳にする辺境の英雄、ここ数年でウェルゼリア領の近隣に紙幣を普及させたとか、“槍の乙女” や “踊る双刃” など従えて領内の魔物を狩り尽くしたとか、貴族にありがちな虚飾された吹聴かと思えば
守銭奴な父親と違って酷い噂もないため、
「下手に関わらない方が賢明ね。あの子、“討ち手” と同じ匂いがする」
「我々は
風変わりな
自身の延命が二十年ほど可能なだけのマナ結晶体を得ている現状だと、変わらない師の姿に疑問を持たれるまでは学院の研究室へ引き
その
「ふふっ、はやく
「…… お師様だけを残して死ねません、必ず子は
幾ら外法に染まろうと
ヒトガタの怪異として無味乾燥に過ごすより、くだらない
(すべては貴女のため、その心が乱れないように、せめて
胸裏で呟いた老教授は何もない空間に片手を突っ込み、かつて野盗達への
ほぼ寸分
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王都の昏睡事件編はここまでになります。
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表紙ページ( https://kakuyomu.jp/works/16816927860966363161 )
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