第117話
「銃は近接格闘の武器じゃないんだが……」
「でも、不思議と
疑問を
「―――ッ、アァ!!」
「… 雑過ぎ」
初速410m毎秒で射出された魔法銀製の弾丸は、いとも簡単に筋肉の鎧を
されども
危害範囲の広い一撃にて避ける方向を
「ん… 及第点かな?」
垂直に跳ねながら
その
精彩が欠けた夜鬼は我武者羅に剛腕を振るうも、失血によって活動の限界を早めるだけとなり、更なる銃撃も
「――ッ―」
もはや虫の息となった怪物を半人造の少女が眺め、銃身の左側に恐らくは先史文明の工房名、右側に “92X” の文字が刻印された拳銃を軽く回転させて、太腿の革製ホルスターに仕舞う。
手作りなので一発あたり小金貨一枚に相当する弾丸を無駄
「えっと、9×19㎜ の複製弾は経費で落ちるよね、ダーリン?」
「明言しないが、善処しよう。取り敢えず
「むぅう、これは払う気がないやつだ!!」
「この昏睡事件を解決できたら、大司教様に掛け合ってみましょう」
地母神派の手で王都の騒動に終止符を打てば効果的な宣伝となり、聖マリア教会の信者も増加が見込めるため、実費くらいは出して
実際、乗り掛かった舟ではあるものの、少なくない費用や労力を投じており、もう
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