第115話
「11番
「えっと、探索に
小首を
現在地からの経路を俺の指でなぞり、水妖の反応が消えた地点を示せば、連れ合いの二人は表情を曇らせた。
「ん~、下水道に踏み込んで汚れるよりマシだけど、微妙かも」
「旧時代の人々が眠る
取り急ぎ、付近にいた9番の個体も偵察に向かわせるが、やはり先刻と同じく消息を絶ってしまう。
これは当たりだぞと思いながら “人々の生命線” であるが
警戒しつつも歩を進めると、角灯の
「ッ、
用心に怪我なし、発動段階にあった術式をフィアが
自己相似的なハニカム構造の壁面は余さず、次射まで含む小鉄球を受け止めたものの、雨
「… 夜鬼が二体、交互に連携しているようだな」
同心円状に飛ばした魔力波の定位反射を受け、
言うまでもなく埋葬された人骨にも被害は生じるが、防戦一方だと
「うぅ、また、ジェオ君が罰当たりなことを… 聖母様、申し訳ありません。家に帰ったら、ご飯抜きで分からせておきます」
何やら不穏な懺悔が聞こえるも、敵方が完全に沈黙するまで爆撃を重ねていれば、通路の奥に咲き乱れる紅蓮の焔を
以前に遭遇した個体と違い、蝙蝠のような翼の代わりに二本角がある筋骨隆々な夜鬼どもは肩を突き出して、速度と慣性のままに巨躯でのぶちかましを仕掛けてきた。
「「―――ッ、―――!!」」
「きゃあ!?」
激しい衝撃にフィアの悲鳴が混じると、無数の小鉄球を受けて
すぐさま後方の俺達に接触しないよう、浅い斜度で左側へ飛び
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