第110話 ~ 逢魔が時の怪異② ~
「お下がりください、殿下! ぐぅう!!」
彼の
「うぉおおッ!!」「せいぁああッ!」
裂帛の
それにめげず、足癖の悪い少女は惜しげもなく白い太腿を
好機と判断した公子が距離を
ちらりと隙を覚悟で
「た、助け… むぐッ!? うぅう――ッ、うぅ!!」
いつも都合よく応えてくれる保証はないが、ご先祖の幻獣を呼ぼうとする口元や、視界まで
必死の抵抗も
「… 私が二人を
「ははっ、凄いな! 王族を捨て駒にする逆転の発想とか!!」
圧縮風弾の魔法で
動き出した瞬間、逆方向から飛んできた “聖槍” という名の鈍器を喰らい、その
「ッ!? ァ―ゥウ――」
「
得物に遅れて蜂蜜色の髪を
気合一閃、鈴を転がすような声で、鋭く叫んだ司祭の娘は身体強化の術式を極限まで深め、刺し止めた神敵ごと大きな槍を
夕空へ放り出された黒面の怪物は翼など広げて体勢を
「ッ――、――ゥ―――」
「
威圧的な声が聞こえたかと思えば、幾度も空間を越える特異な魔法、“領域爆破” の火焔が咲き乱れて、逢魔が時の怪異を
思わぬ展開に固まる第一王子らが視線を地上へ戻すと、見かけだけは可憐な
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