第109話 ~ 逢魔が時の怪異① ~
夕暮れ時の市街にて、ここ二日で昏睡被害者が多く出た某地区を延々と
「リア姉を疑う訳じゃないけど、大丈夫なの?」
「ある程度の結果を示して
「やはり、
さりげなく相乗りして第一王子のルベルトが呟けば、
「黙れ、浅慮な
「貴様、殿下に対して失礼だろう!」
「ははっ、構わないさ、初めて出
上手く猫を
「
「ん、悔しいけど先輩の言う通りかな? どんなに頑張っても、結局は運任せに… ッ、いけるかもしれません!」
ピクリと猫耳を微動させて、獣人向けに
数分ほど進めば昏睡事件の多発に
「
「第一に捕獲、それが無理なら仕留めて遺骸を調べる」
小声で尋ねてきた某家に属する双子の妹、セリカに答えて公子が
飛んで逃げられる心配がなくなり、密かに射撃系魔法を構築していた後輩の猫娘は拍子抜けするものの… めきめきと骨肉が軋む異音を連続的に響かせ、
「――ッ、――ァア――!!」
のっぺりとした黒面の怪物は可聴域外の産声を上げ、同時に幾つもの小さな金属球を宙空へ生じさせる。
さらに不釣り合いなほど長い腕など振るい、それらを哀れな獲物目掛けて一切の
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