第81話 ~とある専属司祭の視点⑤~
いつでも即応可能な間合いを取り、突発的な事態に構えていた襲撃者らの虚を突き、地を
手前で凶刃を
「がはッ!?」
唾液交じりの血飛沫が付着するよりも早く、突き出した得物を引き戻すや
(っ、致命傷を負わせるのは不本意ですけど、仕方ありません)
積極的に
そう割り切って横殴りに振るい、
体内のマナを制御下に置いて、全身の
「なんだと!!」「うぉおッ!?」
「化物かよ、こいつ」
失礼な言葉を投げた右端の襲撃者が私の脇腹目掛け、逆袈裟の一撃を繰り出したのに先んじて、片掌に収まるキューブ状の魔法障壁を銀閃の軌道上へ浮遊させる。
「ぐぅ… くそがっ!」
振り抜くことができないため、中途半端な状態で固まった標的に向け、上段に構えた聖槍を
その際に後ろ足を引かせて、深めに腰を落とす動きにより、打撃の威力を増加させるのも忘れない。
「ぐぎッ!!」
奇声を上げた傭兵風の男は鎖骨や胸骨を砕かれて吹き飛び、暗い路肩に転がった。
魔法の
「炸裂しないだけ、ジェオ君の
独りごちる
踏ん張りが
「ぅあ…っうぅ、畜生」
「ッ、手足が動かねぇ」
「さて……」
喫緊の脅威を
あっけに取られていた護衛の冒険者らが我に返り、こちらを
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