第71話 ~とある専属司祭の視点②~
「失礼、
出迎えてくれた相手方の中心、市政を
こちらの倍以上は歳を重ねた者達の感覚だと、頼りない
「その認識で
緩やかに左手を掲げてクライスト家の刻印付き指輪など見せ、王の委託を受けたウェルゼリア領主の一族から、確かな信任を得ていると示す。
昨日渡された魔法によるサイズ可変式の
あざとい幼馴染が
若干、にやけそうになる表情を引き締め、この都市が先日まで属していた共和国への過度な刺激を避けるため、伝染病の支援団は第三者機関にあたる教会や、冒険者
「
「銀等級の斥候剣士、リィナと申します。貧困層の出自なので
「都市評議会の議長を務めるヴィジリオ・スピネージです、港湾都市ハザルとは近いのもあって “踊る双刃” の活躍は聞き及んでおりますよ」
お勤めの合間に荒事の依頼を受ける場合、大抵は一緒に行動することを考えれば、よそ行きの態度で応じた相方の二つ名が知られていても、別に不思議ではない。
それでも経験の浅い小娘に向ける
「先に伝えられた
「疫病対策の紙面にも同様のことが記されていました。
発病者に可能な限り近づかない指導も含めて、教会の者達が啓発したことにより、増える一方だった感染者数に改善の
教皇庁に忠実な普公派の聖職者が
「身近で千を優に超える人々が亡くなれば、零れる命を
「っ、司教様の
「ちょッ、フィア!?」
あまりにも聖母の御心に添った言葉を並べるので、思わず派閥の鞍替えを勧めそうになる私を押し
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