第52話 ~ とある傭兵達の災難② ~
(さっきの攻撃は空間を跳躍させた紅蓮華の魔法か? だとしたら……)
ほぼ時を同じくして姿なき刺客の手により、また賊徒に
「「ぐっ、うぅ……ッ、あ……」」
「ッ、面倒だな!!」
初手で集団の頭を潰しにきたことなど考慮すれば、仕掛けてきたのは浸食領域に
なお、混乱の隙を突いて
極端な話だが、敵はグラシア国教会に反感を持ち、貴族子弟の拉致もしくは殺害を狙う、教皇派の別組織という可能性すらある。
あたかも、“
「おいッ、ジェイズ、王子が逃げたぞ!!」
「まぁ、落ち着けよ、騒々しい」
この期に及んで
またもや空間系の複合魔法と思われる爆発が起こり、手駒の者達が無力化されていく
「ぐッ… な、なにを!?」
「悪いな、後始末も仕事のうちだ」
雇用主たる教皇派の組織から最終的な証拠隠滅に加えて、国王派のヴァレス伯に損害を与えることも頼まれていた傭兵隊長の手には 、“重厚な装丁の本” が握られており、半ばまで司祭の腹に埋もれている。
深海に沈んだ古代都市や、
「がッ、うぎぃ、痛い、痛いぃィイ!!」
「ちっ、まさか本物とはな」
哀れな生贄の血肉が溶け合い、泡立ちながら増殖する
「最低限の義理は果たした、逃げるぞ!」
「失敗は否めませんが……」
「命あっての物種ですね」
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