第51話 ~ とある傭兵達の災難① ~
先刻の探索道に
迷彩外套を着込んだ襲撃者のうち、王立学院初等科に属する生徒らの拘束を任された数人が
「確か、付き添いの教師は殺しても構わないはずだよな?」
「あぁ、そう聞いている」
念押しの問い掛けに
血を見るのが好きな彼らの頭目は口端など吊り上げ、露骨に右手の親指で喉元を裂く仕草などして見せた。
その姿に当初は微々たる疑問のあった男も
「あ… ま、待って、私も貴族の娘だから、人質としての価値はある。父と交渉してくれたら、多額の身代金が出るわよ!」
「心外ですね、我々は金銭など求めていません。すべてはグラシア国教会なるものに惑わされた愚民達を救い、教皇猊下が
若干、上から目線の選民思想が漏れていることにジェイズは失笑しつつも、
このような目立つ場所に
「そいつは
「そ、そんなッ!?」
「「エマ先生!!」」
覚悟もないまま命が刈り取られる
マナより派生する一定以上の魔力や身体への負荷を攻撃と
「敵襲だ! くそがッ、金貨六枚分の装備を使わせやがって!!」
悪態を吐きながらも素早い動きなど見せた彼に
漏れ聞こえた苦鳴から手駒の喪失を瞬時に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます