第40話
いまだ普通の野生動物にしか
「さっきから、
「ふむ、ぎりぎりの及第点とは言えるな……」
呆れたような我が師、サイアスの言葉で緊迫感が跳ね上がった直後、四方八方の木陰より不協和音が鳴り響き、
「ッ、
「刺されないよう、注意してください!」
さらに死角から襲ってくる伏兵の蜂も
「うぐ、小さくて槍が当たらない!」
「熱ッ、刺されたんだけど!!」
敏捷性を重視した
幸いなことに軍隊蜂は魔素の影響で肉食化した “クマバチ” が原種となっており、獲物を
ただ、
(地母神派の侍祭だけあって、手馴れている)
蜂毒などの被害は森林部だけでなく市街地でも
手当が遅れた場合、死に至る危険性を熟知していることから、動きの合間に歴史の中で
それを可能にする動体視力や
深く感心する一方で、ひとり軍隊蜂の包囲網を抜け、
「ギィイッ!!」
空中で体勢を整えた大蜂が怒り、眼前の俺に毒針を突き刺そうとするも、真横から右拳のフックで弾き飛ばして仕留める。
さらに次々と周囲へ
「せめて大人しくできないのか、馬鹿師匠!!」
「
そう
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※ 軍隊蜂の原型になっているクマバチ、結構珍しい部類で普通なら圧倒的に雌が多い蜂の中でも、雄と雌の比率が似たような数です。そして、毒性は低い代わりに顎の膂力があります。
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