第37話
ただ、相変わらずの難色を示している相手は無言のまま、納品前の聖母子像が置かれている工房の一角を指さした。
「見てわかる通り、木彫像が専門だ。
「それは俺が描こう、多少の心得はある」
「お前… いや、止めておこう」
言葉にせずとも “まだ歳を重ねていない餓鬼が何言ってんだ” と、
「図柄さえあれば、
「そうだな、領主貴族には恨みがあっていけ好かないものの、ちょいとばかり
王国南部の港湾都市ハザルを
雑多に見えて物の配置は頭にあるようで、迷わずに埋もれていた
「産後の
若干、言葉を
不易流行を意識した良い
「これを綺麗に修復できる職人を探してもらいたい。どいつもこいつも、普段使いで必要なら新品を買えなんて、くだらない寝言を抜かしやがる」
当時の記憶によるものか、ひとり
「銅鏡の部分、かなり
「…… いい性格をしてるな、坊主」
「ふふっ、そこがダーリンの良いところ♪」
「痺れませんし、憧れもしませんけどね」
手鏡の
(だからと言って、現実的に調達可能で使えそうなのは
低い濃度の順に
------------------------------------------------------------------------------------------------
※ 現在も様々な工場で使われている硫酸の発見は歴史的快挙だと思います。元々、化学は中東で発展した経緯がありますので、そちらの功績となります。長いスパンでで歴史を見た場合、欧米の躍進は大航海時代以降の500年ほどですから、また世界の中心は変遷していくのかもしれませんね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます