第31話
陽光の当り具合で銀糸の髪色にも見える彼女の持論は
さらに補足しておくと、人に個性や特質があるように同系種の魔物であっても、大なり小なりの個体差は存在する。
「
「むぅ、結局はどっちなのよ?」
「ほどよく先手を取るくらいが良いのかもな」
肝要なのは
鋭敏な感性こそが近接戦闘に
致し方ないと割り切って、いつの間にか木陰で
一切の
「もう少し穏便に起こせないのか、不肖の弟子め」
「昨日、普通に起こしたら、
隙あらば不意討ちしてくる我が師に怒声をぶつけた事で、びくりと反応した三人娘の
後日、大きな問題もなく目的地である迎撃都市ディオルに到着したのだが……
直前で土砂降りの雨に見舞われた俺は風邪を
「ぐぬぅ、あの両生類ども、絶対に許すまじ」
「ダーリン、まだ年齢的に身長低いし、頭から泥
雨天に浮かれてバシャバシャと飛び跳ね、あたり構わず泥水を
「…… 鍵を掛けずに寝落ちした非は認めよう。ただ、勝手に男部屋へ入ってきて、ベッドにまで潜り込むのはどうかと思うぞ」
「ふふっ、そう言うと思って、サイアスさんの許可をもらっているわ! 気を
隣のパン屋が焼き窯の熱で
「起き抜けで空腹なのもあって、食指を刺激されるな」
「ん… 食べちゃう、ちゃんと責任取るなら良いよ?」
「違う、そっちの話じゃない! 朝から胸を押し付けてくるな!!」
旅装で寝具を汚さないように宿屋が用意した衣服は薄いため、弾力性に富んだ柔らかい双丘の感触を余さず伝えてくるものの、下手に欲情したら何を言われるか、分かったものではない。
「むぅ、無駄に身持ちが硬いわね……」
不服そうに耳元で囁いたリィナは俺の手を取り、まだ発育の余地がありそうな、少女らしい乳房の片方に添えさせる。
少し沈むような感覚と人肌の温度に触発され、ほぼ無意識に握り込んでしまうが、小さく漏れた彼女の嬌声で我に返り、慌てて手を離した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます