第11話 ~ とある少女の視点① ~
「うぅ、酷い目に
法衣に付着した砂塵を払ってから尋ねると、私を蜘蛛糸から解放してくれた黒髪に薄
「ジェオ・クライスト、連れ合いの男は師事しているサイアスだ」
「あぁ、後始末はしてやるから適当に話を
師と呼ばれた
それが終われば
「事前に確認しておくが、お前らは港湾都市ハザルの住民か?」
一応、助けて
(任意の空間を爆散させる魔法とか、見聞きしたことありませんし、服装からしても貴族の…… って、クライスト?)
確か、教会や修道院への支援を
そんな事を思い出していたら、
「なにか、
「いや、他意は無い、独善的な行動の理由が欲しかっただけさ」
「あたし達がここの領民だと都合が良いのか?」
「クレア、多分だけどジェオ君、領主様のご子息だから」
彼を
「ん、ご領主の身内に隠しても仕方ないか… お言葉の通り、三人とも港湾都市の出身です。窮地から救って頂き、ありがとう御座います」
「子どもを相手に
毅然と言い切った当人の父親がどちらかと言えば悪い噂のある為政者なため、妙な違和感を拭えないものの、
「そう言って
「俺も雑な口調だからな、遠慮は
素っ気なく前置きした数歳下の少年は改めて私達を
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