第5話 シークレット
そしてシークレットに着いた。
「なるほど。これがシークレットですか」
誰も滑っていない綺麗な斜面。
しかし誰も滑らないと言ってもいいだろう。
ここまで登る距離と、この斜面の難度。
ここまで来てコンディションが悪ければ、諦めなければならない場合もあるだろう。
「よかった。今日は滑れる。」
「前はダメだったんですか?」
「そう。それ以来来てなくて、私もここを滑るのは今回で二回目」
「そうなんですか」
「大丈夫? 怖じ気づいてないでしょうね」
「行けます」
間違えなくこれまでに滑った中で最高難度。
緊張は感じたが、キョウコさんでも一度しか滑ったことのない斜面に連れてきてもらえたことにうれしさを感じていた。
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