ここまでの登場人物

【第一節 登場人物紹介】


《カインライン大隊》

【カイル】

 もうすぐで新兵期間が終わる若き戦士。

 他の人たちには、見えないものが見えたり、聴こえたりする。時折、何かしらのきっかけで、発作を起こし暴走状態となる。普段は好奇心旺盛な少年。


【デンス】

 カインライン大隊の大隊長。

 七年前のある事件で、カイルを救い自分の出身の団に引き取らせた。事務仕事は、全てフィオラに丸投げしてサボっている。が、色々気を遣っているらしい。


【フィオラ】

 カインライン大隊の副長。

 仕事もでき、面倒見も良いので、多くの者に慕われている。カイル以上に好奇心旺盛で勉強熱心である。趣味は妖精族の本を貪り読む事。


【アウレア】

 カイルと同じ団に所属していた女性新兵。

 色々ちっこいことを気にしているが、熟練戦士にも匹敵するほどの戦闘能力を持つ。第二節では、活躍してくれるでしょう、きっと。


【ボース】

 カイルたちの先輩戦士。

 カイルたちと同じ団で兄貴分だったが、戦士となっても我が道を行く、問題児である。無類の酒好きで、自分で作ってしまうほど。その縁で、ガガルゴと仲良し。


【トーリス】

 大隊の中隊長。

 口が悪くおしゃべりで喧嘩早いが、守備の采配が上手い。


【セルビウス】

 大隊の中隊長。

 周りに口が達者な者が多い為、言うタイミングが掴めず、寡黙に思われている。そのストレスを発散するかのように、攻撃的な采配をする。


【メイヤ】

 アウレアの親友。

 小さくてかわいい、アウレアの保護者を気取っている。


《ヒト族 戦士団》

【ヴェテリウス】

 カイン城の司令官。

 銀髪で、立派な口髭が特徴の老人。と言っても四五歳。

 彼は長い時間をかけて行政改革を行い、他の地域に比べると、カイン城では戦士職と生産職の軋轢は比較的穏やかである。デンスを筆頭に、戦士職の協力者がいたことも大きい。


【クローヴィス】

 拠点コロンに所属する巡検士隊の隊長。

 女性の様な美しい顔立ちをしている。クラウディアの双子の兄で、デンスの幼馴染み。妹思いでもある。


《妖精族》

【レナ・シー】

 世界を巡り各地で、救済を行なっている銀髪のアルヴ。

『神々の大戦』で滅びたとされるシー氏族である。妖精族には、『星屑の守護者』と二つ名を付けられる英雄であるが、ヒト族には、災いを運んでくる『氷雨の魔女』と揶揄やゆされる。彼女の本当の顔は……。


【アルドル】

 ゴブリン族の治癒師。

 アニマモルスが生み出した種族で、緑色の肌を持つ。王に促され、レナ・シーの従者として帯同している。


【ガガルゴ】

 カイン城の技術者のまとめ役。

 ドヴェルグ族の鍛冶師で、大の酒好き。ボースの飲み友達。


【アスクラ・ピウス】

 カイン城の治癒師。

 アニマモルスに祝福を受けたピウス氏族のアルヴ。カイン城では唯一治癒の理力を使える。カイルの発作を治そうとしている。


《ヒト族》

【グティエリス】

 ノックスの若き錬金術師。

 外交や交渉の才能があるが、研究の話になると止まらなくなる困った人。


【セネル】

 カイルたちの所属していた団の太母。

 所属している者たち全ての母親役として纏めている。


【クラウディア】

 カイルたちの姉のような存在。

 気立てもよく、ヒト族の中ではかなりの美貌を持っているが、兄と共に忌子いみことして避けられている。なぜなのかは、第二節にて。


【モイル】

 セネルの団に所属するカイルたちの弟分。

 戦士に憧れる少年。


《真王》

【アニマモルス】

 七王の一柱。

 生と死を司る、命の真王。緑の王とも言われ、豊穣のアーカディアの支配者。


【テネブラエ】

 闇の王。

 かつては、七王の一柱であったが、『神々の大戦』で敗れたことにより、世界のどこかに封印されている。

 ノックスなどの元領地では、彼女の力が息づいていると噂される。

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