第4話 想定外…

学校に着くと、昨日の七瀬みたいに男子が俺のもとに集まって来ると思って(期待して)いた。

しかし、そんなことはなくいつもと変わらぬ朝だ。

やっぱオーラが違うのか??


一時間目の授業の始まりを告げるチャイムが鳴った。

俺は古文の退屈な授業を聞き流しながら、七瀬と会話するプランを練っていた。

考えていると夢だったのではないかと思うこともあるが、その度にそんなはずがないと否定した。

…そうあって欲しいという俺の願望なのだろう。

授業が終わり、俺はプランAを実行に移す。

人にぶつかりながらも廊下で七瀬を探す。

七瀬の後ろ姿を見つけた俺は、七瀬が一人でいることを確認して、背後から声をかけた。

「七瀬その…昨日のことだけど…」

「入れ替わったってことは秘密にしておかないか?なんかその…いろいろとまずそうだし」

「あのさ」

七瀬が口を開く。なんか声高くない?!

「入れ替わりって何のことでしょう?」

振り返って俺を見たのは七s…じゃないですねはい。

振り返って俺を見たのは他のクラスの、えっと…誰だっけ?

…想定外。

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最強ヒロイン『俺』 @tumugi__

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