θ星の攻防
遥か昔、9000年前にリギル星人はθ星に大規模な侵攻を開始した。
言い伝えがあった。
θ星人を導く守護神が必ず何処からか、現れ同志が迫害を受けると救ってくれると延々と人々に語り継がれていた・・龍・・の存在。
リギル星人の侵攻はある人物に1000年近く阻止され続けていた。
何処からか?神出鬼没の龍という人物が現れるとリギル星軍は猛攻を受け、リギル星軍主力部隊は毎回戦線離脱させられていた。
リギル星軍は謎の男、龍を捕らえる部隊を編成して戦線に関わりなく投入していた。
龍を狙う部隊は何度か龍を追い詰めては、もう少しのところで何度も何処かへヒュン!と跡形も無く消え失せて捕らえることが出来なかった。
リギル星軍は龍を捕らえることに執心した。
θ星の至る所に特殊部隊を配置していた。
やがて暗殺する命令が下される・・
8000年前のθ星軍事中核都市ローデンの軍事基地内で龍はリギル星軍の特殊部隊からレーザー銃で狙撃される。
発射された瞬間、レーザー光線の軌道はゆっくり見えて龍は迫るレーザー光線の軌道を避けることが出来た。
同時に龍の廻りだけ景色が変わり次元空間覚醒した。
遥か1000年さかのぼり、9000年前のθ星の大地に次元移動した。
突然現れた龍の視野には、戦闘スーツを、まとう仲間と共に荒野を大型サイドバイクで走破する戦闘シーンが目の前に広がっていた。
θ星軍は動物の形をした高速戦車とすぐ上を滑空する戦闘飛行艇が戦隊を組んで前方のリギル星軍に向けて砂埃を上げて侵攻している。
遥か上空の三角型超高速飛行機体から次々θ星軍戦車・飛行艇部隊を狙い撃ちされ破壊されていく。
後方の戦闘スーツをまとうサイドバイク部隊は時折飛んでくる前方の攻撃を避ける。
サイドバイク部隊は攻撃を避ける反射神経と動体視力を持つエリート部隊だった。
部隊は電磁パルス砲を構え、遥か上空を飛行する三角型超高速飛行機体に照準を合わせた。
龍の神のごとく、並外れた動体視力は、高高度を超高速飛行する三角飛行物体の飛行ルートをピンポイントで狙い撃つことが出来た。
飛行ルートに電磁パルスを発生させて機能停止させる攻撃は成功し、遥か上空の指令部隊は戦線離脱していく。
リギル星軍にとって1番厄介な存在だった。
遥か上空の三角型超高速飛行機内「いきなり出現した謎の戦闘スーツに邪魔された!どうなっているんだ?」
赤い制服のリギル星軍将校が怒鳴りたてて地上部隊と通信している。
覚醒3回目、4回目と、もう少しのところで捕らえるところでヒュン!と跡形も無く消え失せてしまう。
覚醒5回目の7799年前軍事小都市パトゥーンの夜、街を歩いている龍は遥か上空の成層圏を飛行する三角型超高速飛行機体から狙撃された瞬間に次元空間覚醒した。
強力な荷電粒子砲であたり1面焼け野原になった。
荷電粒子砲が打ち出された瞬間、次元間覚醒した龍は200年後の未来。
現在から7999年前のθ星の時空が歪み、突然穴が空き、θ星軍防衛隊が戦う戦闘シーンに龍がいきなり出現した。
出現した龍は、上空の成層圏を超高速飛行する三角型飛行機体に照準を合わせた。
龍の砲撃は高高度飛行する司令部隊を狙い撃ち、三角型超高速飛行機体を次々後退させた。
θ星軍防衛隊はリギル星軍地上部隊を200年ぶりに後退させた。
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