第9話 ???VSアルテミス

「はい!では模擬戦第三回戦、始め」


大丈夫かな芽依、心配しかない


「頑張れよ芽依!」


「はい刀祇さん!」


応援している間に


「婚約者との会話はそこまでだ」


いつのまにか先生が芽依の背後にいた


「案外早く終わりそうだな」


そう言って背後から攻撃する


「それはどうですかね、先生?」


すると芽依の体が霧のように霧散した


すげぇー!でも芽依はどこにいる?


「隠密スキルか、これは面倒なことになりそうだな」


「先生はもう私の術中にはまりました、なので先生には私の引き立て役になってもらいます」


「それはどうかな?」


部屋中に魔法陣が出現した


『Bランク無属性魔法 看破』


すると芽依が現れた


「ここまでは予想通りですよ先生」


芽依はどこから出したかわからない弓を構えていた


「これで終わりです」


『アルテミス流弓術 一の矢 疾風迅雷しっぷうじんらい


芽依の放った矢がものすごいスピードで先生に向かっていったが


「これくらいのスピードなら素手でも掴めるぞ」


そう言って芽依の放った矢を素手で掴んだ


「それもまだ想定の範囲内です、じゃあ次はこれです」


そう言ってまた芽依は弓を構えた


『アルテミス流弓術 二の矢 星降る雨』


すると天井から無数の光った矢が先生に向かっていった


「よく考えた攻撃だが私には効かない」


そう言って先生がどこから出したかわからない刀を持って構えた


神功皇后じんぐうこうごう流抜刀術 熾火おきび


先生の持っている刀が赤く熱を帯びていた、そしてその刀で芽依に向かって何回も斬撃を飛ばす


「くっ!」


芽依は斬撃に耐えるが厳しそうなのが見てわかる


止めた方がいいだろうか?


「まだ、終わりじゃないぞ?」


先生が斬撃を飛ばすのをやめてまた刀を構えた


「私もまだ終わってません!」


芽依もなんとか斬撃を耐えて弓を構える


「いくぞ!」


すると先生が先に動く


『神功皇后流抜刀術 神文鉄火しんもんてっか


突然、先生の持っている刀から火が燃えあがると先生はその刀で芽依に向かって走る


「私も奥の手を使います」


すると芽依は先生に向かって弓を構えながら走る


「白雪、悪く思うなよ」


先生がそう言うと先生は消えて芽依の背後に現れた


「かかりましたね先生!」


そう言って芽依は先生に弓を向ける


『アルテミス流弓術 三の矢 鳴神なるかみ


電気を帯びた矢が先生に向かっていく


「この程度の技で私が負けることはない」


そう言って刀で矢を弾いた瞬間、先生の体が光った


「くっ!なんだこれは」


「それはですね、アルテミス流狩人の心得その1属性強化付与です、これは普通の属性付与の10倍以上の効果で付与できる能力です」


自信満々に言うが


「だが油断大敵だ」


そう言って先生は芽依を捕まえた


「先生さっきのは私の勝ちじゃないんですか?」


芽依は疑問に思うが


「黒川は何も言ってないが?」


あっ!忘れてた!


「と・う・じ・さ・ん」


ニコッて笑っているがなんだその冷たい目は!ぐっ!心に突き刺さるような視線で俺を見ないでくれ!


「このことは紫苑さんに言いますからね!」


それはまずい!あの怒りの鉄槌が下されてしまう!


「芽依、それだけはやめてくれー!」


「口を挟むようで悪いが試合終了の合図をしてくれないか?」


「あっはい!模擬戦第三回戦、勝者柳川流子」


そう言うと芽依がこっちを向いた


「後で覚えておいてくださいね、と・う・じ・さ・ん」


ひぃーーーー!あの目は俺を殺す気だ!くそー!ちゃんと言っておけばよかった!


そのまま俺は心の中で叫んだ、すると後ろにいた桐崎さんが


「あっあの!ドッドンマイです!」


「慰めてくれてありがとう、本っ当にありがとう」


そう感謝を伝えると後ろからさっきより冷たい視線が刺さる


芽依は本気で俺を殺す気か!いやこれは嫉妬だそう嫉妬ださすがに俺を殺さないはず多分


「次の授業は違う部屋でするからついてこいよ」


先生の後ろからついて行こうと思ったが先生のすぐ後ろに芽依がいるので桐崎さんのすぐ後ろに隠れるように先生の後をついて行った





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