第8話 天照大御神VSイシス

「では模擬戦第二回戦、始め!」


二人共、合図と同時に一旦距離を取る


「かかって来てください!」


「えっえっと、じゃあ」


すると桐崎さんの真上に魔法陣が出た


『イシス流魔法式 多重付与たじゅうふよマジックミサイル』


魔法陣からランクFの無属性魔法マジックミサイルが出てきたがただのマジックミサイルではなさそうだ


「中々やるじゃないですか!」


そう言って帝坂さんは全てのマジックミサイル躱すが


「そっそのマジックミサイルは、つっ追尾機能を搭載しているのでかっ躱してもそのむっ無駄ですよ」


追尾機能付きのマジックミサイルなんて初めて見るな


「それで終わりですか?ならこちらもとっておきを出します!」


突然、帝坂さんの体が輝き始めた


「くらいなさい!」


『天照』


するとこの空間全てが輝き始めた


「わっ私のマジックミサイルがぁー」


そうさっきまで飛んでいたマジックミサイルがすでに消えていた


「せっかく爆破機能も付けたのにぃー」


だんだん桐崎さんの顔が鬼の形相に変わっていく


「もう怒りました」


前と今のギャップが凄い!けど何をするきだ!


刀祇達の目には無数の魔法陣が展開されている


「楽しくなってきましたねー!」


帝坂さんはそう言うが明らかに危ない状態でしょ!


「せっかく出したマジックミサイルちゃんの仇……討たせてもらいます!」



『イシス式魔法戦闘術 一式 マジックハニカム』


マジックハニカム!なんじゃそりゃ?


すると無数の魔法陣から魔法らしきものがいっぱい出てきて帝坂さんに突撃していく


「こんなもので私は負けません!」


「誰がその魔法で倒すと言ったんです」


帝坂さんの背後に桐崎さんがいた


「マジックミサイルちゃんの恨みは私が晴らすんです!」


すると桐崎さんは帝坂さんの背中に掌をつけた


「背中に手をつけても意味はないですよ?」


だが帝坂さんの背中につけた手はそのままだ、桐崎さんから見た事もない魔法陣を帝坂さんの背中につけた


「これでマジックミサイルちゃんの恨みは晴らせました」


「何言ってるんですか?」


「これで終わりです」


『イシス式魔法戦闘術 二式 魔力衝撃掌まりょくしょうげきしょう


すると帝坂さんの背中にある魔法陣が発動し、帝坂さんはいきなり吹っ飛んだ


何をしたんだ?桐崎さんは?


「模擬戦第二回戦、勝者桐崎若葉」


「これで安心して逝ってください、マジックミサイルちゃん」


さっきから気になってたけど魔法をちゃん付けしてるよね?


そんな事を思っていたら桐崎さんが近づいてくる


「あのーそのー」


「何か?」


「えっえっとその、わっ私と!」


こっこれは!まさか!こ・く・は・く?流石にそうじゃないよね!でもでも、もしそうだったらどうしよっかなぁー!でもさすがにマジで告白するわけないよね!


「ダンジョンに潜りませんか?」


だっだと思ったー、大丈夫全然ガッカリしてないガッカリしてない、あれっ?なんか後ろから冷たい視線が


「刀祇さん、何か期待していなかったですか?」


ヒィー‼︎‼︎やばいやばい‼︎‼︎これこそ鬼神の化身なんちゃって


「ぜっ全然期待なんかしてないけど!」


「そうですか、やっぱり刀祇さんは私一筋ですもんね?」


もの凄く急な愛の証明!


「そっそうだよ、芽依以外は女性として見たことないから」


嘘では多分ない芽依が一番愛したいと思ってるのは本当だから


「そうですよねー」


ふぅー、俺の愛が伝わったし機嫌も良くなったようだ、するとそこにカグヤが余計なことを喋り始める


「それは私の事を女性として見てないってこと!」


カッカグヤここは空気を読めよ!うわぁー!


突然、背後にいる芽依の目がまた冷たくなった


そこの芽依さんや、俺を疑いの目で見ないでくれないかのー?


刀祇はなんとか芽依の疑いの目を晴らすべく、いい感じの解答を思いついた


「カグヤの事はどちらかと言うと男友達?」


そう言うと背後にいる芽依の目が暖かくなった


ふぅー、危なかったーもしカグヤのこと女として見てるっていったらうわぁー!考えたくもない!でもまじでファインプレーだ俺!


「失礼ねー!私を男みたいって言うの!」


「そうじゃないって、それより桐崎さんなんだっけ?」


「こっ今度一緒にダンジョンに潜りませんか?」


「あー、別にいいよね芽依もカグヤも?」


「刀祇さんがいいなら私も」


「別にいいわよ」


「じゃあ、今度一緒にダンジョンに潜ろうか」


「はっはい」


これでダンジョンハンターの仲間もできたし、さぁ帰るか


この教室の出口に向かうと


「何をしている」


先生に教室を出るのを止められた


「えっ?全部終わりましたよね?」


すると芽依が


「刀祇さん、まだ私と先生との勝負が終わっていませんよ?」


やばい忘れてた!うわぁーまた芽依に冷たい視線が!


「いや、忘れてないけどそっその」


「その?」


圧がすごい!あっいい事思いついた


「芽依の傷つく姿を見たくなかったから」


そう言いながら手を握ると芽依の顔が真っ赤になった


「そっそうですか、わっ私の心配をしてくれたんですね」


ナイス俺!もう野球じゃヒーローインタビューものだよこれ!


「二人の世界に入るのはいいが」


ビックリした!いきなり出てくるなよ!

 

「模擬戦の第三回戦をさっさと始めるぞ、桐崎は気絶している帝坂を運べ」


「はっはい!」


「黒川は開始の合図と勝敗を決めろ」


「はい!わかりました」


「じゃあ白雪、やるか」


「わかりました、刀祇さん見ててくださいね」


そう言って二人は前に出る


「黒川、合図を頼む」


「はい!では模擬戦第三回戦、始め!」


果たしてどうなるのか想像もできない





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る