第7話 アレスVS夜刀神

「では模擬戦第一回戦、始め!」


お互いその声を聞き直ぐに距離を詰め、激しく刀と拳がぶつかり合う


じゃあ早速とっておきを使うぞ!


『闇魔法ブラックカーテン』


ブラックカーテンは視界を真っ暗にするランクFの闇魔法だ、あいつは心眼を持っていたが多少は効果があるはずだ


「こんな意味のない事したって無駄さ」


そう言って目は見えていないはずだが、真っ直ぐと俺の方に近づいてくる


「これから起きるのはただの一方的な虐めでしかない、そして俺のアレス式戦闘術の糧となれ」


言ってて恥ずかしくないのかなぁー?まるで自分が主役だと思ってるやつ?いやいや俺だよ主役


『アレス式戦闘術 一式 血脈躍動けつみゃくやくどう


すると神坂の体中の血管が浮き出るだがそれだけだった、だが神坂は自信満々な表情だ


「これが完成すればお前はもう終わりだ!」


まだあんの!


『アレス式戦闘術 二式 武具操血ぶぐそうけつ


神坂の体から血が出てきて神坂の体に纏わりついた、そして血でできている武器が神坂の手にある


「これだけだと思うなよ」


神坂の背後には血でできている無数の武器が空中に浮かんでいる


「これが完成すればお前はもう終わりだ!」


まだあんのかよ!


『アレス式戦闘術 三式 鮮血せんけつあめ


すると俺に向かって神坂の背後にある無数の武器がやってくる


「はぁ、俺も出すかとっておきを」


そう言うと刀祇は刀を構えた


『夜刀神流剣術 星砕ほしくだき』


刀祇に向かって来ていた無数の武器は全てが粉々になっただが


「俺のことを忘れちゃダメだろ」


すでに刀祇の背後に神坂が回り込んで攻撃するモーションに入っていた


「中々の浅知恵だな」


そう言って刀祇は神坂からの攻撃を受け流した


「くっ!受け流した所で俺の有利は変わりない」


「いつお前が有利になったんだ」


「はっ!」


すると神坂の影から武器のような物が飛び出して神坂の頬を掠める


「お前!いったい俺に何をした!」


「単純なことだ、お前の来るであろう場所にランクCの影魔法シャドウトラップを最初から仕掛けてお前がシャドウトラップに勝手に引っかかった、ただそれだけだそれに心眼じゃ発動していない魔法までは分からないだろ?」


「まっまさか!最初から罠を仕掛けるために俺の視界を遮断したのか!」


「ピンポンピンポーン大正解!それにお前はもう負けが確定している」


「俺は負けていない!」


「て言ったってもう俺の場所が分からないでしょ」


そう刀祇はすでに心眼の射程距離にはいない


「なら見つければいい」


「見つけてみろよ、いつ発動するか分からない罠を警戒しながら」


そう俺がブラックカーテンを解除するまで神坂は目が見えないつまりこの模擬戦もう…………詰みだ


「くっ!」


それを聞いたが負けを認めず神坂はあちこち探し回るがその度に罠に引っかかた、そしてついに先生が判定を下す


「この模擬戦、勝者 黒川刀祇」


その声を聞きブラックカーテンを解除する


「ちょっちょっと待ってください!」


明らかに焦っている神坂が反論する


「こんなの模擬戦じゃありません!反則です!」


「はぁ、どこが反則なんだよ!」


「確かに黒川のやり方は模擬戦ではない」


「そうでしょ!」


「そんなぁー!」


「だが実戦じゃそんな事を言っても意味はない、それにあくまで限りなく実戦に近い状態で戦うのが模擬戦だ」


よかったぁー


刀祇は安堵の表情を浮かべる


「ですけど」


「負けは負けだ」


神坂の声を遮るように先生はそう言った、神坂は膝から崩れ落ちた


「ふぅー、ちょっとは危なかったかな」


「全然危なくなかったですよ刀祇さん!」


「そぉー」


珍しく鼻の下を伸ばす


「はいっ!圧勝でした!」


「本当にぃー」


すると


「鼻の下伸ばしてんじゃないわよ!」


カグヤがいきなり喋り始めた


カグヤめ模擬戦中話さなかったくせに!


「お前だって、俺が戦ってる間喋んなかったじゃねぇーか」


「それは先にあんたが私がいたら反則みたいなものって言ったんでしょ!」


そんな事言ったっけ?


突然、芽依はこんな事を言う


「カグヤさんと刀祇さんは本当に仲がいいんですね」


「「仲良くなんかない!」」


ビックリしたが仲良くなんか絶対にない!


「そう言ってますけど、息ピッタリじゃないですか」


カグヤが合わせてるだけだそれは


「「そんなわけがあるかぁー」」


またカグヤが合わせにきてる


そうしている間に次の模擬戦が始まりそうだ


「では次の模擬戦を始める、二回戦の者は前に」


先生がそう言い、二人が前に出る


この二人とはまだ話をした事がないんだよなぁー


「桐崎さん!勝たせて貰いますので覚悟して下さい!」


「えっえっとそのよっよろしくおっお願いします」


桐崎さんが帝坂さんに圧で負けてる


「では準備はいいな?」


「はい先生!問題ありません!」


さすがに元気ありすぎでしょ帝坂さん


「えっえっとこっちも、もっ問題あっありません」


さすがに緊張しすぎでしょ桐崎さん


「では模擬戦第二回戦、始め!」


波乱の予感がする








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