第3話 一次試験開始
転送先は屋上だった
「しょっぱな屋上って運がいいのか悪いのか全然分からん」
「いいんじゃないの、上から下まで一気に探せるんだから」
「まぁそうか」
すると
「あーあー聞こえますか」
いきなり声が聞こえた
「今、伝音というスキルを使って話ています、このビルは7階建てになっています、壊すはずだったビルなので好きに暴れたり壊したりしても構いません、一定以上のダメージを受けるとこちらに転送されるので安心してください、では一次試験を開始します、よーいスタート!」
ふぅ、これでやっと戦える
「ちゃんと計画的に倒して行きなさいよ」
「わかってるって」
屋上には俺一人しかいないので階段を使って7階
に降りる
「はぁ、全然いないじゃん」
「全然いない方がいいの!」
「まぁそれもそうだけどさぁ」
どうでもいい話をしながら7階をしらみ潰しに人を探すと一人発見した
「おっ一人見っけ」
「隠密スキル使いなさいよ」
「OK」
地獄の特訓で手に入れたスキルの一つで気配を消すことができる、気配を消したまま敵に近づくと敵は
「なんだどこにもいないじゃんか」
ここにいますよ
「そんなことより早く倒しなさいよ」
と声小さめにカグヤが言ったが面白くなって驚かす事にした
どうやって驚かそうかな?もうシンプルに背後から大声出すか
そのまま背後に忍び寄り
「わぁーーー!!」
「うわっ!」
「じゃあさよなら」
そのまま倒した相手は転送された
「はぁ最低ねあんた」
「しょうがないだろ面白いんだから」
「それでもあっちが驚いた瞬間にやらなくてもいいでしょ」
「だって早く倒しなさいよって言ったのはカグヤだろ」
「それでも限度があるでしょ」
そんな事をしている間に
「残り人数30人です、頑張って生き残ってください」
「ほらもーこんな事している間に30人切ってるじゃない」
「しょうがないじゃん面白いんだから」
「まぁいいわ、7階はもういないから階段を使って6階に降りるわよ」
「OK」
だが6階には誰もいない
「じゃあ5階に降りるわよ」
「わかってるって」
だが5階にも誰もいない
「なんで誰もいないんだ」
「まさかもう残り人数が少ないんじゃないのあんな事してたから、まぁいいわ4階に降りるわよ」
「はいはい」
だが4階にも誰もいなかったがあるものを見つけた
「俺をおちょくってんのかこれは」
そこには上の階でいもってるヤツさっさと一階まで降りてこい!
「明らかな罠でしょ」
「こういう奴は大体誰かと手を組んで敵を倒すダサい奴だ」
「罠にかかってあげるの?」
「そうだな………正面から突破するぞ!」
「はぁ、あんたならそう言うと思ったは」
「じゃあ一階までダッシュで降りるぞ」
「わかってるわよ、さっさと一次試験を合格するわよ」
「残り人数15人です、ラストスパートですよ」
それを聞きそのまま一階まで一気に降りた、そこには予想通り10人ぐらいの奴らがいた、
こっちに気づいたな
「おっ!またカモがやって来たぞ!」
「へっ、やりーこれでまた合格する確率が上がったぜ」
明らかにこちらをなめてるからこちらから挑発する
「さっさとかかって来いよ、弱々しいアリンコが何匹いたってそうそう変わらないんだよ」
ちょっと言い過ぎたとも思ったが見事に全員ブチギレているようだ
「おいみんな、こいつは絶対に生きて帰すな!」
全員が意気投合したようで一気に囲まれたが
「お前なんかみたいなカス達が俺に勝てると思ってるのか?」
そう言って煽ると全員で斬りかかられたが
シュッ!
俺の一振りで3人を一瞬で転送された
「こいつなかなかやるぞ!」
「みんなで集まって隙をつくぞ!」
それでどうやって隙を作るんだよ!作らなかったら隙もつけねぇだろ!
「あーもう飽きた」
「だったらさっさとやりなさいよ!」
「だってもうちょい強いと思ったんだよ!」
「あっお前だっ誰と喋ってるんだよ」
怯えた表情でそう言われた
「安心して大丈夫だよ関係ないから、それともうお遊びは終りにするよ」
「何を言ってるんだ?」
「じゃあバイバイ」
刀祇はそう言って一振りでその場にいる全員を斬った
「はぁ、早くダンジョンに入りたい」
心底、刀祇はそう思った
「一次試験終了、最後の一人になった人は転送されるまでその場で待っていてください」
「本当に相手が弱すぎて手応えがないわ」
「私が特訓してあげたんだから当然でしょ」
話をしている間に足元に魔法陣が出て転送された転送された先には30人くらいがそこにいた芽依もそこにいた
「皆さんこんにちは」
という声が聞こえた
「皆さんは各会場で一次試験に合格した人がここに集まっています」
どおりで芽依が見当たらなかったのか
「正直、二次試験はあなた達に職業つまりジョブについてもらう、そして素質のないジョブについた場合は不合格となるがほとんどは大丈夫だとは思うが不合格の場合は運が悪かったと思え」
ジョブとは特殊なアイテムを使っていろいろな職業の中から適正のある職業につきその職業によって効果やスキルがある、素質のないジョブというのはつまり生産職や非戦闘職のことである
「では一人一人名前を呼ぶからあそこにある部屋に入ってくれ」
そう言われて一人一人別々の部屋に入る
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