第8話 歌舞伎町で土下座をしていた女

ももは大宮のスナックで働いていたが

歌舞伎のホストへの売掛が溜まっていて困っていた。

前回は親に頭をあがえて売掛を払ってもらったが今回はそうもいかない。

うちは母子家庭で母はスナックをやっているがそんなに裕福ではないので

母に建て替えてもらうことはできない。


ホストには行かず新宿にスカウトを探しに行った、今使ってるスカウトは風俗しか紹介してこないので新しいスカウトが欲しかった。

新しいスカウトは吉祥寺のセクキャバを紹介された。

抜き要素がなく私には楽だった、いい店を紹介してくれたと

思ったが売掛はやっぱり間に合わなかった。


ある休みの日私は歌舞伎町の前のマンボーの前で土下座をした

担当が「金返せないなら俺と一緒にいることは出来ない」

と言われたので私は土下座することしか出来なかった。


担当に切られるなら私は死んでもいいと思い歌舞伎町のど真ん中で

土下座をした、その光景を同じセクキャバのこ何人かにも見られていて

スカウトからも【新宿で土下座してたの?】という連絡がきていた。


私は吉祥寺までに行くのが気まずくなり、給料はいらないと思い、バックレをした

、初めてのバックレだった。知り合いに土下座を見られていたのが恥ずかしかった。


いろんな店を転々とし、違うスカウトと合い、セクキャバで風俗も抵抗がなくなったのでAVに出ることに決めた。S-1から出れば売掛なんてすぐ払えると思いAVに出ることにした。


私は今キャバクラで働きながら自営業をやっている、ホストに行ったりもしているがお金には困らない、あの頃の経験があって良かったと思っている

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