第2話 2022/02/21 ほぼホームレス
ボロボロの家にいた。
壁や屋根がボロボロな小屋が、いま住んでいる家とは別にあり、どこかからの帰り道にそのボロ小屋に立ち寄ったという流れらしい。
とにかく雲の流れが早かった。あれだけ風が強かったらそもそも小屋が壊れているだろうと、早送りかと思うほど、早かった。
窓から空を見ていると、一瞬だけひつじ雲の浮かぶ青空が見えたかと思いきや、そのすぐ向こうに真っ黒な雲が見えた。
雷雨になる。
直感は当たって、爆音のような雷がひたすら続いた。このままでは小屋にある唯一の娯楽(テレビ)も観られなくなってしまう。
そのとき、心の中に美川憲一が現れた。
小屋にではなく、あくまでそのときの感情表現のためにあの人が現れた。
「うるさすぎるわよ!」
「いい加減にしてぇ!」
贅沢にも、美川憲一の変顔まで見られた。
美川憲一ではないが、途中で少しだけエッチなシーンも見られたので満足だ。
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