第377話『やってくれるじゃねぇか』
第三百七十七話『やってくれるじゃねぇか』
そろそろ終わりそうな予感が脳裏を
僕を凌辱しながら新型機の詳細を聞きたいと願う嫁さんズに勃起をきたして困り顔を向けつつ、ヤレヤレ参ったなと鼻の穴を膨らませながら熱弁を振るう覚悟を決めたアホは僕だ。
文句がある奴は言って来い、耳を傾けてやるが同時に貴様の人生も傾くだろう……何故なら、新型機の詳細を語ろうとしたら文句を言って来たヤツが居ますってイズアルナーギ様にチクるからだっ!!
理解出来たか?
では席に着け、新型機の説明を始める。
僕が着席を指示すると、オルダーナが小五リラの股間の上で着席と半起立を高速で繰り返し始めた、ウッ、話を聞く気はあるのだろうか?
取り敢えず、嫁を信じ改めて説明開始。
まず、『最強フタナリ甲蟲機兵・オーラパコラー
恐らく嫁さんズは気付いているだろうが、堕ンバインはあの生ゴミ邪神を俺の原案を基にイズアルナーギ様が念入りにコネコネして造った複座型機兵である。力作なのである。
堕ンバインはライダーが治める惑星に
複座型コクピットとは名ばかりで、実質ライダーのハーレム用寝室型操縦席である、ヤリまくれるのである。
するとどうだろう、変態生ゴミの邪神コアはライダー達の濃厚ファックを見守るのみ、美少女達がライダー君にニャンニャンされるのをガチレの邪神が
他者とのハメハメは勿論、見目麗しい女性達のセクロスを観賞しながらオナニーも出来ない、生ゴミの精神には相当な負荷が掛かること必至。
イズアルナーギ様によって滅びぬまま強化コアに詰められた生ゴミの精神は崩壊する事も出来ない、ただひたすら辛抱しつつ、ロボとなった自分の体内で繰り広げられる乱交に怨嗟の念を募らせ、ドス黒い
しかし、俺もイズアルナーギ様も鬼畜ではない、生ゴミの為にほんの
ライダーやイルーサ姫が堕ンバインに乗っていない時間帯、それは堕ンバインが自動修復する機体メンテナンスの時間であるが、メンテナンス終了後は自動で繁殖活動に移行する。
堕ンバインの素は生ゴミ邪神である為、肢体の構造は基本的に女神と同じ、
繁殖活動に移った堕ンバインは養殖されている大型昆虫の群れに突撃し、ヨツンバインに変形してメスを襲い男根をぶち込みつつ、後ろからオスに犯されて『
そしてこの交尾の際、男根挿入と白因子発射で僅かな快感が得られる仕様となっている……が、オスからの挿入は激痛が
だがしかし、堕ンバインはメス虫にヨツンバイン状態で種付けせずには居られない仕様なので、その姿勢だと強制的にケツがフリーとなり、そのフリーなケツに群がるオス共から継続的エクストリーム種付けアタックを必ず、確実に、絶対に喰らうのである。
生ゴミ邪神コアはこれにも怨嗟の念を募らせ、濃い瘴気を生成するという効率的なシステムとなっている。
フッ、まったく、困ったもんだ、レイパーの極悪人に慈悲を与えるイズアルナーギ様も俺も少しばかり甘いな……
それは釈尊がカンダタに垂らした蜘蛛の糸より丈夫で確かな希望……ただ、絶対に地獄からは抜け出せません(クワッ
とまぁ、堕ンバインの基本設定はこんな感じ。
嫁さんズは誰も聞いてない……ウッ。
でも関係無ぇ、俺は語りたいから語るんだ(キリッ
次は性能について語ろうか。
堕ンバインは神瘴気レーザーサーベルでの突貫による敵の混乱や、敵陣の態勢崩壊・突破などに向いている。
長距離砲や神瘴気ライフルで遠・中距離から攻撃も出来るが、突撃して暴れた方がキルスコアは高いだろう。
今のところ……ガンダーラ帝国が所有するロボの中では余裕で五指に入る強さろうな、パイロットが蟲の帝王だし、妥当な評価と言える。
プルピーのサイコメンタルMk弐も強力だが……
パイロットの力量差で堕ンバインに軍配が上がるかな?
攻撃手段と手数の多さならサイコメンタルMk弐だな。
攻守ともに優れた機体だが、そんな事は些事とも言うべき特殊機能がイズアルナーギ様によって付けられている。
その特殊機能とは……
何と、『
行き先はランダムだが異世界なのであるっ!!
蟲の帝王がっ、異世界の惑星にっ、行くのであるっ!!
地球で発生する
まぁ、それもライダー君次第だな、あの子がどこかの星を欲するならそうなるだろうし、イルーサ姫や嫁の誰かが『異世界に行こうっ!!』と遊びに誘えば結果的に……と言う事も有り得る。
そもそも、異世界がどこの異世界か分からん。
敵対中の異世界なら構わんが、何の接点も無い異世界の惑星を蟲の被害に遭わせるべきではない。
その辺の事はしっかり伝えてあるが……他人の言う事を気にするライダー君などライダー君ではない。僕は生粋のサイコパスに詳しいんだ。
取り敢えず、堕ンバインに関する説明はこんなところかな、ウッ。
結局、嫁さんズは僕の体を
マジでそろそろ帰りたいんだけど……
イズアルナーギ様がここを留守にしている今、勝手に下界へ帰るなんて事は出来ないし、むしろ出入りはイズアルナーギ様が管理しているので独力での帰還は無理……
困ったな……
でも帰る前に、やっぱり嫁さんズへそれぞれ専用の小五リラを渡しておこう、分神じゃなくて本物だ、僕である必要が無い。
恐らく彼女達は一人で居る今の僕を皆でイジめて面白がっているのだ、ウッ、ほらね、楽しそうにイジめてウッ。
こうなったら帰還の代わりに『一歳半児もお付けしますデヘヘ』とイズアルナーギ様を買収してみるか……
おい二歳児、イズアルナーギ様に言いなさい。
≪お前、僕を置いて逃げるのかっ!!≫
馬鹿か貴様は、元々お前に逃げ場など無い、よく考えろ、俺はお前に『同志を創れwww』と言っているのだ。
≪ッッ!! 天才かよ……≫
どうだ? よく考えろ……
一歳半児が隣に居れば、お前の苦労も半分になるぞ?
≪ッッ!! や、やてやらぁーっ!!≫
うむ、アホが交渉に入った。
イズアルナーギ様は昆虫採集に必死だ。
俺なら絶対に声を掛けん状況で大草原。
頑張るのです二歳児よ……
「あ、あのぉ、お兄ちゃん」
「…………んゅ?」
「ぼ、僕あの、お、弟を創ろうかなって――」
「んっ(グワッ」
「ひぃぃぃっ!!」
ひぃぃぃっ、グワッってなった、グワッって!!
「んっ、くわしく」
「あ、ハイ……」
イズアルナーギ様に詰められた二歳児がそれなりの理由を語る、その理由の中に『でも既に小五リラも居るから一歳半児は邪魔ですよね……』的な悲しみを
イズアルナーギ様の眠たそうな目がもっと眠たそうになった。
え、それ大丈夫なの? 僕達死なない?
次の瞬間、僕は宿場町のあの場所に居た。
目の前にはイズアルナーギ様の『拉致の右手』に驚いたままのコマン子。
そして、そのコマン子の首を大剣で
……は?
俺と同時に出現した?
馬鹿な……どうやって……
ここ最近では最も気を抜いていた瞬間だった、白い神域での絶対安全な状況、その状況を脳が理解したまま突然の転移。
神瘴気のバリアで覆われ、しかもダンジョン化した宿場町で一般人の
俺はコマン子を押し倒し大剣の軌道を見つめる。
大剣の軌道は変わらない、見計らったかのように俺の首へ斬撃が打ち込まれるようだ。
実に綺麗な軌道、迷いの無い剣筋……
まるで、俺の首がここに在ると知っていたかのような――
「お父様―――っ!!」
回転する世界を見つめながら、俺の頭は泣き叫ぶコマン子の胸にボトリと落ちた。
物理無効も無効化、有り得ねぇ……
第十一章・完
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