第376話『自慢じゃぁないがね……』
第三百七十六話『自慢じゃぁないがね……』
十一月二日から進まぬ日時、いや年月か……
この幼神わくわくワールドに拉致られて幾星霜、一億と二千万年は軽く超えている。
しかし、悲しいかな兆年の桃色性活を経験したゴリラに時間の長短による心身のダメージは皆無である。
むしろ、超ビップ待遇なので心も体もビンビン(意味深)だ。
その好待遇にはさすがの小五リラも『他の俺に申し訳ないなー(鼻ホジ』と申し訳なさを感じてしまうほどである。
ヴェーダに頼まれたイズアルナーギ様の強化コアなんて、もう腐るほど貰った。
イズアルナーギ様に『も、もう
強化コアは超高級品、イズアルナーギ様に頂いた数が膨大となり希少性はやや下がったとは言え、マハルシの宝物庫や桃色空間の空き部屋に放り込んでおくなんて出来ない。
よって、桃色空間に特別な宝物庫を創る事になったが、この倉庫は強化コア専用倉庫と言っても過言ではない、って言うか強化コアしか入っていない。
この桃色倉庫もイズアルナーギ様によって空間拡張が
……と、強化コアの事はさて
なので、俺達が持つ神域とは根本から違う、例えば……この空間内ではイズアルナーギ様が絶対的なルール、イズアルナーギ様が『
イズアルナーギ様の親族や使徒・眷属は不老不死だ、基本的に肉体的な成長はしない、だが望めば肉体的な成長が可能。
しかし、ここに住む庶民は別。
死を望まないと言う願いがあれば一考するようだが、一般庶民は驚くほど長寿ではあるものの普通に成長して寿命を迎える。
俺もここに住んで幾度となく老衰による住民の死を見てきた……まぁ死んだ後は天使的なアレになって不死兵として復活するんですが。
つまり、同じ空間に居るのにイズアルナーギ様の考え次第で一切合切がどうにでもなるわけだ。【です☆すた】を創ったのもこの空間だしね。
とにかく、この白い空間と言う場所は、簡単に言えばイズアルナーギ様と親族・眷属に都合良く快適に生活出来るようになっている。
イズアルナーギ様が小さくて可愛らしい見た目なのもその影響。
イズアルナーギ様はここでも下界でも時間経過による身体的な成長は無い。
それは信者がその幼い姿を望んでいるから、望まれた姿のまま居た方が皆に愛されるから、だから『本能様』が成長を止めているらしい。
え、本能様を知らない?
イズアルナーギ様は生まれた時に分裂した本能様ってのが居るんだ、分裂したんだ本当なんだ(真顔
イズアルナーギ様は下界にその本能様を置いて来てるんだ、意味は解らないが本当なんだ(切迫
イズアルナーギ様は生まれる時に『本能とそれ以外で分けよう』って考えて神域に『それ以外様』を置いて生まれたんだ信じてくれ。
生まれた直後からチートです本当に有り難う御座いました。
俺も大概チートベイビーだったが、上には上がいるんだぜ(白目
世界にとって幸運だったのは、その反則チーターがほぼ我欲皆無の不可触神だった事だろう。
母を護る事、義息を可愛がる事、自分を殺そうとしたので返り討ちにした実父を除く親族・眷属を大切にする事、カッコイイ甲虫や乗り物を集める事……これ以外はどうでもいい不可触神イズアルナーギ。
いやぁ、これホントに幸運だった、奇跡だよ?
これはママンにも言えるが、不可触神が必要としない『不必要な欲』を出せば全宇宙の支配者……とは言い過ぎかもしれんが、それに近い存在にはなれると思う。
しかし、これは大宇宙の意志なのか、『余計な欲を持つと不可触神に至れない』と言う絶妙なバランス調整が施されている、少なくともそう考えた大魔王さんと俺、そして俺達の考えを聞いた上級神はそう見ている。
それを考えると、異世界から侵攻してきた不可触神は、歴代の不可触神が必ず持つ『偏愛』を捨てて余計な欲を取ったのではないか……そう思えてしまう。
いや、その偏愛の結果がこの侵攻か……?
ふぅ、敵の事はまだ分から事が多いなぁ。
推測未満の憶測で名探偵ゴッコはこの辺で終わりにしておこう。
さて、わくわく幼神ワールドでの生活もそろそろ
オルダーナにさり気なく『そろそろ下界に……』とか『もう一体小五リラを……』などと話を振るが、その都度ペルゥがクパァ大王に変身し、何故か居座っているオッパイエとムンジャジも加わってクパァ三連星で性感
毎回このパターンで帰還のタイミングを失ってしまうんだ。彼女達はどうしても僕が良いらしい、新たな小五リラでは駄目なのだそうだ……
頼みの二歳児直樹は『お兄ちゃん』から離れる事を許されず、今も元気に異世界の惑星で昆虫採集をしている……
あ、その惑星はイズアルナーギ様の正妻にして魔皇帝の母『オマーン・ハーン=キュベレイ』さんと魔皇帝『シャズナブル』が征服したんですか、そうですか……
クッ、お兄ちゃん親族が全員自由過ぎる……っ!!
そう言えば、イモ息子君ことライダーに嫁いだイルーサ姫も自由闊達だったなぁ、姉のオルダーナや弟のイズアルナーギ様とは違った自由さを持っていた。
イルーサ姫は元気にしているだろうか、わんぱく少女だったとは言え、蟲の帝王が治める虫の惑星なんかに住んだら気が滅入りそうなもんだが……
まぁ、あの若夫婦には俺とイズアルナーギ様の連名で『最強フタナリ甲蟲機兵・オーラパコラー
僕から帰還のタイミングを奪うべく、今日も今日とて嫁さんズの『純白の御聖液☆全部抜き祭り』が始まってしまった、ウッ。
眉間にシワを寄せてダンディーに思考を
眼前のくぱぁが思考の邪魔をして上手く説明出来なかったが、何とか先ほどまでの考えを声に出せた、ペルペルペル……いつの間にペルゥと代わった?
まぁいいや、ペルペルペル……
ペルペルしていると、僕のイライラ棒をペルペルしていたオルダーナがペルペルを止めて小首を傾げた。止めないでママァ。
え、堕ンバインの詳細が知りたい?
しょうがねーなー、ウッ。
俺とイズアルナーギ様が世に送り出した傑作について語ってやるかー、困ったなー、ウッ。
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