第354話『君達はキラリと光るモノがアッーー』





 第三百五十四話『君達はキラリと光るモノがアッーー』





【人物紹介】



【アイニィ・エテモフ】魔神夫人ぶにん。アハトマ・エンシェントダークエルフから亜神へ。

 辺境伯と争う前に近隣諸国へ潜入していた大森林魔族によってスーレイヤ王国で保護されたダークエルフ三人組の紅一点。

 その後、ラヴと同じ【影沼】使いとして前線で戦うようになった。キンポー平原の戦いや魔族奴隷奪還・解放作戦で活躍した少女。

 自分は幼い容姿の為にゴリラからセクシャルな行為を受ける事が出来ず、年上のラヴがゴリラと毎日ズコバコしているのをうらやましく思っていた。

 ゴリラ大好き女子、『隠れゴリシタン』と言われる過激派の一人。小五ゴリラのパーティーメンバー。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 十一月一日、午前九時、晴天。

 林の中にパラダイス、俺の心もセイテン大聖……


 なんつってっ!!



『ノリが昭和キッズで少しキツいです』



 ……おい一号、インド・アーリア人が生まれる前から存在する姉さん女房が何か言ってる、早く桃色空間に連れてって。



≪しょうがねぇなぁ……おいヴェーダ、ガキの子守ばかりじゃぁ、さすがの俺も嫉妬するぜ?≫


『えっ、違うの違うのっ、この子が『ひょうきん族系』の笑いに走ったから……っ!! ラージャはシムラ命なのに……グスン』


≪へへっ、そいつあぁ間違いだぜ、可愛いヴェニー≫


『?? どう言う事?』


≪サンちゃんとタケちゃんの笑いはなぁ、少し精神が大人のキッズにはしっかり刺さっていたんだ≫


『……?? それで?』


≪しかしそのガキは精神もガキだ、つまり……≫


『つまり?』


≪大好きなお前の前で、少し背伸びしただけさ≫


『ッッ!! あらあらまぁまぁ、お可愛い事……ウフフ』



 ッッ!!


 一号っ、余計な事を……っ!!



『そっかそっか、ナオキ君はこのヴェーダお姉ちゃんにワイルドな自分を見せたかったのね? なるほどなぁ、ふむふむ、でもごめんなさいね? 今はこっちの旦那様が私を必要としているの、放してくれないの、もうほぼ監禁状態なの、困ったわ~、本当にゴメンね? こんどペロペロしてあげるからね? ちょっと行ってくるね、お留守番出来る? 出来るね、じゃぁお姉ちゃんイクから、ちょ~っと待っててね~……ンもう、子供の前で嫉妬なんてヤメテ下さい、まったく、まったくもう、ンチュ……チュ、好き』



≪じゃ、あ、な……強く、生き……アッーーー……≫



 ッッ!! 一号お前……

 馬鹿野郎がっ、ヤムチャしやがって……っ!!


 うわっ、あぁぁ、そんな体勢で、うわぁぁ……

 えっ、空中へ放り投げてからの~合体キターッ!!

 合体したまま落下~からの脳天粉砕松葉崩まつばくずしキターッ!!


 小五ボディじゃぁ死んでしまう鬼嫁セクロスだぜ、ゴクリ。


 男を見せた一号に黙祷っ!!

 アンマンサーン……




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 尊い犠牲とは一号のような事を言うんだな。

 勉強になったぜ。


 感心しつつウンウンとうなずく俺。


 すると、俺の前に居たダークエロフ三人組がひざまずく気配を感じた。しかし……


 ムムッ、何と破廉恥ハレンチな……

 三人の視線が少年勃起に集中しているのが分かる。


 まったく、俺が目を閉じているからって……

 神を舐めないで頂きたいっ!!


 あ、ソコは舐めても良いぞ?


 舐め易いように少しペニスの角度を調整するか……


 ……と思ったら、この気配と生娘きむすめ香気こうきはアイニィだな、彼女がこちらへ近寄って――


 ――ッッ!!


 アイニィがその可憐な手で僕の御立派様を優しく包み込み、時折り御立派様の頭頂部に崇拝を示す接吻をしながら、時に激しく、時に穏やかに、御立派様とたわむれる慈愛に満ちた姉の様に、ハァハァ言いながら上下にサスサスし始めた……


 うむっ、この娘は出来る子だ、逸材である(キリッ



「ハァハァ、しゅごいニオイ……あ、あのぉ~、主様? 全裸で黙祷しつつ勃起をきたしているところ申し訳御座いません、それは新しい朝の礼拝でしょうか? ハァハァ、ペロッ、ハァハァ、ペロペロ、チュ、ペロッ」


「ふむ……?」



 新しい朝の礼拝……ピコーン!!

 その時ボクはひらめいたっ!!


 この『林の宮殿』限定で朝の礼拝を改変しようっ!!


 神樹は当然無い、御神木になる木も無い、ですので、僕のこのフルアーマーペニスを『御神棒』として拝むのはどうだろうか?


 いつの日かこのフルアーマーが外れる朝が来る、いつの日か偉大なるアートマンの様にゴリラ的な英雄を産み育てる母に、むしろ帝王との子を産み育てる母に、そんな日がいつか必ず来る、そう願いながらシコシコお祈りする……つまり成長と子宝安産、更に縁結び祈願では?


 すなわちっ、俺は信者の願いを聞きつつ、『ヤれば出来る、頑張ればムケる、ゴリラは抱ける』と、そんな希望を栗の花の香りに乗せ、信者の鼻に毎朝必ず送り届けるワケだ……っ!!


 こ、これはまさにおれの仕事っ!!

 えてる、今日の俺は冴えてるっ!!

 相棒ツッコミが居ない俺は冴えまくっているっ!!


 有り難う一号……


 お前の第七万八千二十四回『全部ヴェーダ祭り』が終わる頃には、俺達の輝かしい『朝の棒倒し』と言う礼拝が完成しているはずだ……


 ……ん??


 毎朝の棒倒し……??


 それってフリンが毎朝どころか四六時中やってるよね、厠番はもっとエゲツナイ事もしてるよね、フタナリ魔神妃アーベなんて寝てる俺に朝の棒倒しさせてるよね……


 アレレ~?


 おかしいな、言うほど冴えてないぞ……??

 な、何だか悲しくなてきた、ションボリ……



「なっ、主様の御立派様が……ペロッ!? 駄目だっ!!」

「御覧になって、陛下の御立派様が老いた賢者様にっ!!」

「どどど、どうすんだ、どーすんだアイニィーっ!!」



 むっ、俺の悲しん棒を見た三人組が慌てだした……


 古参の侍女や護衛達は冷静だな、さすがだ。


 それに比べて……まったく。

 セクシャル体験が少ない三人はまだまだ、か。


 ヤレヤレ、これだから生娘は(勃っ



「あっ、った、ペロッ、主様が勃ったーペロッ!!」

「ホッ、何か粗相そそうをしたのかと……ペ、ペロッ」

「あーっお前っ、今舐めただろっ、あーっ……ペロ(ドピュ」



 ……ふぅ。



「うわぁっ、ペッ、ペッ、な、何か出た……」

「あぁぁっ、おバカっ、何て勿体無いっ、パクッ……」

「主様の御聖液を吐き出すなんて……アンタちょっと裏来な」


「え、ゴメン、ちょ、痛い、ゴメンて、痛い、待っ……」



 ふむふむ、なるほど、三人組はそう言う感じのメンバー構成か、なるほどな……(勃っ



「ンポッ、ンポッ……んぐぅ!! ンパッ、はぁはぁ、ビックリしましたわ~、急にお元気になられて……キョロキョロ、二人は居ませんわね、では、お先に失礼して……痛っ、痛いですわね……あ、陛下っ、起きていらっしアッーー、腰を掴んでそんなっ、初めてなのに激しいぃぃっ、でもスンゴく濃いフェチモンがワタクシの心を狂わせるのですわぁーっ!! イッぐぅぅぅぅ……」



 このはヴェーダにお嬢様教育でもされたのかな?

 何やら間違った上品さがうかがえますねぇ……


 初日でイキナリ逆レイプとは……行動が破天荒で好きです。


 ははは、これは楽しい冒険者生活になりそうだ。



 うむっ、冒険のヤリ甲斐があるぞっ!!







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