第336話『これは修行を兼ねている、いいね?』





 第三百三十六話『これは修行を兼ねている、いいね?』





【人物紹介】


【ホンマーニ・ディック=スキ】魔神妃。ゴブリン氏族長、巫女長。眷属最古参の一人。ハゲ散らかしたゴブリンババア時代からゴリラに夢中、積極的にボディタッチしていた。女性ゴブリンの通常最終進化クラス『パイズリン』に至った女傑。黒髪灼眼、赤黒い肌、爆乳、インドサリー着用、198cmの高身長でゴリラを魅了し、念願叶って『ハメさせ』に成功。ハメた後は聖職者とは思えない程ハメまくっている。


【ファクミー・プリズ】魔神妃。火炙ひあぶりり聖女。旧メタリハ・エオルカイ教国のエルフ奴隷少女だった。『信仰心が足りないのよ』の一言を呟き、エオルカイ教徒の怒りを買って拷問の末に火刑、しかし、火刑に処される寸前、ゴリラの意を酌んだアートマンにより加護を授かり助かった。その後はアートマンを信奉する『真我教』の聖女になる。ゴリラに匹敵するアートマン狂信者。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 十月十四日、朝、大森林は雲一つ無い快晴。


 最近は一人で行く事が多い朝の礼拝。

 神樹マハーカダンバの根元で母の神像を拝み倒す。


 お母さんお願いします、どうかこの僕にモノを考える脳ミソをプレゼンツして下さい……


 昨日から何かを考えようとするとエロい事ばかり考えてしまうのです。



『昔からでは?』



 黙れ、エロい事の代表格めっ!!

 妄想して勃起した回数が桁違いだぞ貴様っ!!



『ンもう、バカ……くぱぁ』



 うおぉぉぉぉぉい、礼拝中に馬鹿か貴様っ!!(勃っ!!


 この神聖な場を卑猥でみだらでいささか攻め過ぎ感のある魅力的な浮遊V字開脚四腕固めで……貴様ぁっ!!(勃キッ!!


 モノを考えると言う事を知らんのかぁっ!!

 恥を知れ恥をっ!!



『ラージャが好きなこっちも……指で開いちゃう』



 あぁぁあああああああああああああっ!!!!


 人差し指と中指でお前っ……!!


 戦争だろうがぁぁっ!!

 それをやったら戦争だろうがぁぁっ!!


 桃色空間ハルマゲドンの開戦合図だろうがよぉぉっ!!(勃キッキッ!!



「抱きしめた心の性宇宙セクモ……」



 智愛と破壊の純黒女神、ヴェーダカーリーに人外帝王が告ぐっ!!



「熱く萌やせ、亀頭を起こせ……」



 朝の礼拝が終わり次第、貴様は……



「……ケツ穴確定アナクアトルっ!!」


『きゃー、もう礼拝終わってるぅ、ゆるしてぇ(ニコニコ』


「知れ、双子ゴリラによる久遠くおんの快楽【フェミニ・後穴白濁液破壊空間アナザーメンディストラクション】……っ!!」


『え、なっ、そんなっ、分神じゃないラージャが居アッーー!! ダメダメ、壊れちゃうっ、待って、中でぶつかってるぅ~っ、凄いコレ凄い~っ、うぎぃぃ、旦那の強化が何か違う方向に全力で進んでるけど好きぃぃイッぐぅぅぅぅ……』



 成敗っ!!


 テメェが負けた理由はたった一つ……

 たった一つのシンプルな答えだ……



 ……テメェは俺を、怒らせませんでした(キリッ


 でもペニスをイラたせました、それが敗因です(真顔




 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 何故だろう、俺は会議二日目の朝からマハルシ王宮のゴリラ部屋で女性眷属に怒られている……


 しょうがないので反省した感じの表情を作ってエロい事考えておきながら、テキトーに頷いておく。


 今俺に説教しているのはホンマーニだ、巫女衆が壊滅状態らしい。酷い事をする……


 まったく、犯人は誰だっ、大きな鏡を持って来い、俺が覗いてそこに映った奴が犯人だっ!!



「――今回の被害は甚大なもので御座います、聞いておりますか主様?」


「うむっ、続けて」


「……はい、では、コレは何度も主様にお伝えしたと思いますが、主様がお出し遊ばす性宇宙セクモを大量に浴びると、『性宇宙依存患者セクスタリアート』になってしまいます、これは聡明叡知なる尊妻様が仰った真実です」


「ア~ハン、ア~ハン……」


「医療関係者や聖職者が『性宇宙依存患者セクスタリアート』になってしまっては主客しゅかく転倒を通り越して見苦しく無様ブザマ、治療や祈りを捧げに来た者達を不安にさせてしまいます」



 今日のホンマーニは水色のインドサリーを着ているが……大森林の女性は元々性倫理がアレだ、そして年寄りは更にアレだ、身体は若返っても中身はBBAなホンマーニなんかは特にその辺りが緩い。


 なので、インドサリーがスケスケ過ぎて衣服の仕事をしていない。


 パイズリンに至った女性ゴブリンは必ず、必ず100%間違い無く確実に爆乳美女となる、絶対に、だ。


 その爆乳は全て美乳、磨き上げられた新型ロケット。


 無論、そんなロケットに薄衣うすぎぬの如きインドサリーなど通用しない。


 そしてロケットは激しく主張する、『私はここに居る』と、『ここに居るのよっ!!』とジャングルの帝王に主張するのだ……っ!!


 俺はその主張を認めて『超弱念力弾』を放つことにしたのです。


 狙いは勿論、ロケットの先です、当然なのです。



「私は主様に性宇宙の放出を控えて欲しいなどとは申しません、私はただヒャンっ、え、何?」


「どうしたホンマーニ、続けろ(真剣」


「あ……ふぅ、もうっ、私はただ、放つ場所や時間を事前にアンっ……あの性宇宙の波動は尊妻様ですら慣れるのがンァ、やっとでァン……耐性も持てないと仰っておりましイャン……はぁはぁ、尊妻様でも耐えきれないものをンァ、下々が如何いかにしてアッアッ……防げましょうか? ハァハァ」



 下唇を噛み締めながら、少し『怒ってます』的な視線を向けつつ頬を染めるホンマーニ……


 何だその目は、イラつぞっ!!


 僕は無礼な部下を力強く見つめ、ズボンからコンチャースしたイライラ棒をニョキッと出して見せつけた。


 僕は怒っているんだぞっ!!


 目を見開くホンマーニ。

 ホンマーニの後ろに素早く並び始めた女性眷属。

 最初に並んだのはファクミーか、さすがだなっ!!


 しかし困ったなー、困った困った。


 こんなに多く眷属から説教を聞くには時間が足りない……



「ホンマーニよ、時間が足りんなぁ、どうすれば良い?」


「……ぬ、主様のアンッ、『御寝所』で、皆の声を聴くのがンハァ……宜しいかと存じますゥゥンッ。ハァハァ……」


「然様か……ふぅ、是非も無しっ!!」



 キャァァーーッ!!

 と眷属から歓声が沸いた。


 そんなに俺を説教したかったのか、ナマイキ!!

 お仕置きが必要だな……



「今日は会議の二日目、忙しいので君達へのお仕置きは三千年にとどめておくが……その分、厳しめにする(キリッ」



 キャァァーーッ!!

 お仕置きだってーーっ!!

 と本日二度目の歓声。



 まったく、お仕置きを何だと思っているんだ、こいつぁ三千じゃかんぞ?



『そうですね、お供します』



 ちぃっ!!

 アヘ顔クワドラプルピースが復活しやがったか……


 まぁ良い、熱い会議の前に俺自身を鍛えるつもりで『桃色空間お仕置き祭り』の開催だっ!!



『き、鍛えてまた凄くなるの?……素敵、ハァハァ』



 何だか完全なる分神を創れそうな気がするモンニ!!



『ッッ!! ハァハァ……』



 では参るっ!!


 そして僕は女性眷属を桃色空間に放り投げ、その花園にルパンダイブした。








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