第278話「お好きなだけどうぞ!!」





 第二百七十八話『お好きなだけどうぞ!!』





 八月十六日、午前九時、旧メハデヒ王国領は晴れ。

 パパドンプリーチ城のコアルームはイカ臭い……


 マーラニキは眠る事無く一年中セクロスしている。

 今も白い絹で出来た御簾みすの向こうでセクっている。


 御簾に映る巨大な男根の影は兄貴の本体、無数に生える触手は全てペニスだ。その触手に何かされている女性悪魔達のシルエットが妖艶で股間に厳しい。


 そして、御簾の中から仏頂面で現れたBBA……

 魔ドンナこと『ドィンラン・オメコンナ』さんです……

 どうでも良いが全身に付いた白濁液を拭いて下さい……

 液が濃すぎて全身タイツみたいになってる、怖い……



「ハァ、それでぇ~? 帝王様が何の御用かしら、私はマーラ様と朝のセクロス祭りを楽しんでいたのですけれど?」



 ものスッゴイ気怠けだるそうな魔ドンナが、クソ生意気な態度でスライムソファー(薔薇バラの園で召喚されたエロ用巨大スライム)にベチョリと白濁液を撒き散らしながら寝そべった。


 あーダメダメ、これは無礼な態度ですねぇ……

 まったく、『わからせ』が足りなかったかな?


 これだからBBAは――



『ドィンラン・オメコンナ、貴様……色に狂って血迷うたか女郎』



 うおおおい、待て待てヴェーダ、早まるな。

 おでこの目を閉じなさい、いいね?


 BBAは『慢性賢者タイム患者』だ、エロ魔王マーラによる長期的なセクロスによって『淫乱賢者』と言うクルクルパー状態になっている、重度の男根リンガ依存症患者だ、ある意味無敵の人と言っても過言ではない。


 BBAはセクロス大好きで今すぐにでもハメて貰いたい状態、だが持続的な賢者タイムによってセクロス以外にさとりをひらいてしまった淫乱賢者、賢者なのに賢者ではない、それが今の魔ドンナ、だっ!!



『それは存じております……しかし、彼女はラージャが滅ぼさなかった唯一のダンジョンマスターです、その温情に胡坐あぐらをかいて先ほどのような無礼を働くなど、到底赦されるものではありません』



 まぁなぁ、俺としては久しぶりに面白い物が見られて楽しかった感じだけど。



『私はマハーラージャの正妻として無礼者に厳罰を望みます。マーラには話を通しました、『もう魔ドンナによるダンジョン補佐は不要』との事ですので、仕置きは御存分に』



 ああそう、兄貴も許可しちゃったか~。

 でも仕置きったってなぁ、譲渡済みの眷属だし……



『ラージャのお得意な方法で沙汰を下せば宜しい』



 え、俺の得意なヤリ方で?

 一つしかないんですが……


 マーラニキがお楽しみ中だし、御奉仕中の悪魔達にも悪くね?



御簾みすの奥に居るマーラ達はマハルシに退避させます。帝王の威厳を無礼者に叩き込んで下さい、ダンジョンなので気配り無用、思いっきりお願いします。それに――』



 それに?



『ご覧下さい、魔ドンナのあのさげすんだ視線の先を』



 ……ん?


 俺のアラビアンなズボン……いや、股間を見てる?……



『マーラと比べて侮蔑しているのですよ、【お可愛いこと】と……』



 ッッ!!


 へ、へへ、へへへ……


 上等じゃねぇか、ヤってやるよBBA……


 熟女スキーを無礼ナメるんじゃぁねぇぜっ!!



「あらあら帝王様、か弱い女性にそんな怖い顔を向けるなんて、小さいのはお粗末そまつ様だけではなくて、器もなのねぇ、うふふふ」



 エロソファーに寝そべった魔ドンナから本日二度目の無礼を頂戴した。


 なるほど、コイツは分かってねぇな……



「魔ドンナ、大きいのが好きか?」


「?? アハハハ勿論ですともっ、あらヤダ傷付きました? 御免あそばせ~」


「そりゃ重畳、帝王様からの有り難い沙汰を贈ってやろう」


「?? 何を言って――」


「帝王侮辱罪……性折檻せっかんの刑、だ」



性なる第七感セブンセックス



「ッッ!! なっ、コレはっ……!!」



 勃起した心の性宇宙セクモ……

 熱く萌やせ亀頭を起こせ……

 キズ付いたママが居ないと……

 恥垢ちこう溜めた遥かな真我……



『『真我に至れ我が愛息』』

『『巨根の根源は真我なり』』



 応援有り難うママンっ!!

 うおおおおおおおおおおおおっ!!


 萌え上がる性宇宙セクモに驚愕する魔ドンナ。


 逝きな、BBA……



天地あめつちを貫け【ゴルゴ・勃起宝輪】っ!!」


「は? キャァァーーッ!!」


『アッフ~、これスッゴイ……』



 まだまだまだぁっ!!!!



「知れ、久遠くおんの快楽【フェミニ・後穴白濁液破壊空間アナザーメンディストラクション】っ!!」


「お、お待ちをっ、そんな極太を後ろにだなンイッぐぅぅぅ……」


『ッッ!! クッ、コレは少し、こたえまイッぐぅぅぅぅ……』



 成敗っ!!



「沙汰は下った……(キリッ」



『『見事なり、涙でかすんで前が見えぬ』』

『『嗚呼ああ、愛しき性宇宙、天を貫き母の女陰ホトまで達す』』





 ……え(冷や汗)




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




「お詫びの、ング、申し上げようも、ング、御座いませング、ひらにング、平にングご容赦を……ゴックン」



 コアルームの床に胡坐をかいて座る俺に、見事なスペシャル全裸ジャンピング土下座を披露してくれた魔ドンナ。


 ジャンプ力が強すぎて顔面を俺の股間にぶつけたのは構わんが、そのまま激しく何度も頭を下げる必要があったのか……刺激的な謝罪だ。


 まぁいいや、話が進まん。



「赦そう、次から気を付けな」


「陛下のご慈悲に深謝を」


「はいはい、今日はお前に大事な話があって来たんだよ」


「このクソBBAにお話し……?」


「お、おう。お前とコア息子との婚姻の話だ」


「ッッ!!……ご随意ずいいに」



 あ、あれれ~、何か物凄く悲壮な顔になった……

 そんな顔でご随意にって言われてもなぁ……


 やっぱアレかな、前任のコア『高級そうな皿テラ・タカソッス』の事が忘れられないとかかな?



『ラージャとマーラの【味】を知った女ですから、それを失う悲しさが顔に出ただけですね』



 それは……ド淫乱な女性には重要なアレだな、死活問題と言っても過言ではないぞ、うん。


 でもつまりアレだろ、満足出来る男なら良いんだろ?



『そんなコア息子は居りませんが……お作りに向かわれますか?』



 いや、こないだ生まれた三つ子居るじゃん、あの中の一人に『ゴッドフィンガ・タカ』って子が居るじゃん、あの子にキラリと光るクズ男のセンスが見えたんだよね……



『ゴッドフィンガ……あぁ、この子ですか……フム、なるほど、オマン湖のほとりで悪魔侍女達と無避妊乱交してますね、責任感はゼロ、ラージャにそっくりなクズですね』



 えへへ、だろう?


 アイツなら性宇宙セクモの萌やし方が解ると思う。

 俺の南都性拳も覚えられるんじゃないかな?

 生気徴収で能力も上がるだろうし、どうだ?



『それは逸材ですね……私達の娘につがわせたいと思いました』



 あはは、娘達をクズにはやらんよ、絶対にだっ!!


 取り敢えず、ゴッドフィンガのデータと今の話を映像にまとめて魔ドンナに見せたげてっ!!



『ウフフ、はいはい』



 俺が黙ってヴェーダと話し中だったので、魔ドンナが落ち着かない様子で俺の股間に顔をうずめていた。上下に動かしているのは礼拝的な何かだろう。ウッ……


 ふぅ……


 魔ドンナがゆっくりと頭を上げた。

 どうやら礼拝が終わったようだ。データも見たかな?



「あの、陛下、このお方が……」


「そうだ、まぁ断ってくれても――」


不束ふつつか者ですがっ、宜しくお願い致しますっ!!」


「お、おう」



 あっさり決まったなぁ……



『気に入って貰えたようですね』



 お前どんなデータ見せたの?

 物凄い食い付きがが良いぞ?



『私はただ『兄弟が多い』と付け加えただけですが』



 あぁ~逆ハー狙いですね分かります。


 まぁ、お互いが許すなら何人でも旦那にすりゃいいさ。


 って言うか、ウチにはハーレム太守ダンマスが多いしなっ!!











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