第九章
第271話「なぁに、軽いワイロだ……」
第二百七十一話『なぁに、軽いワイロだ……』
八月一日、オーストラリア的な大陸の上空は雲一つない晴天。
この大陸には名前が無いので、今後『ロッキー大陸』と呼ぶ事にした。って言うか俺が名付けた。
大陸ごとロキさん率いるファールバウティの血族に贈る事にしたので『ロッキー』にした。反省も後悔もしていない。
ついでに『ラ・ウドネス島』制圧の総指揮を任せていたレインにも島ごとプレゼントした。ジャキがイジけた。
イジけたジャキが
豚野郎は喜んだが、イジけが止んだら止んだで鬱陶しかった。ヴェーダはジャキが支配する列島を日本語で『ジャッキー劣等』と呼んでいる。俺も心の中でそう呼ぶ事にした。
『さきほどジャキに【劣等王】と呼びかけたら嬉しそうにテレていました、
「ヤメテ差し上げろ、気付いたら死んでしまう」
ここで豆知識:ジャッキー列島は魔族語で『ジャッキーチェーン』と発音します。
とにかく、ロッキー大陸と列島、そしてラ・ウドネス島は豊穣姉妹によって樹海化済み。宇宙から見ると緑豊かな惑星になったと実感出来る。
ちなみに、昆虫採集目的でロッキー大陸へ遊びに来られたイズアルナーギ様が、
五大陸のうち三つを豊穣の森に変えたので、気候にも変化が生じている。心なしか雨が多い。二酸化炭素が極端に減って赤外線の放出が無くなる云々の心配は、この惑星には無いようだ。
豊穣の森は二酸化炭素と一緒に魔素や瘴気も吸っているので、大気から一部の気体のみが失われると言う事も無い。
だがしかしっ、俺は所有するダンジョンから魔素の放出を止めようと思っている。魔素を吸って生まれた生物のリスクが大きすぎるからだ。
魔素を吸って成長すると体内に魔核が出来る、魔核が出来ると魔素の薄い場所では活動が困難になる。魔素なんて『ゲーム終了』を満たすキーアイテムに過ぎんからな、必要無い。
ガンダーラ国民は俺の眷属として悪魔化した者と生粋の悪魔しか居ない。そして、ガンダーラが支配した土地に住む生物は全て高濃度の瘴気を吸い悪魔化した存在になっている、もう魔素は必要無い
魔素が無くて魔法やスキルが使えないなんて事も無くなった。リスクゼロ、不利益を
リスクを負うのはガンダーラが支配する土地以外に住む人間と獣人だ。
他の陸上生物も被害に遭うだろうが救済案は有る。『です☆すた』や戦艦ヴェーダによる生物の拉致、強制転移だな。
他には瘴気を流して悪魔化って手も有る、これは人間や獣人も含めて全て悪魔化してしまう方法だが、人畜が居なくなるので今のところ実行は考えていない。ダンジョンに魔素溜まりを造って人畜共を放り込んでおくのが吉。
先ずは世界にばら
ついでに瘴気の放出量も増やしたし、ダンジョン経由で神域から神気を流している。樹木は魔素の代わりにこの二つを多く取り込んでいる、良い感じです!!
神木マハーカダンバは天辺が宇宙に出てしまった。神木に実る『神木チャイルド』も月間収穫量が十万を超えたので、赤ちゃんが大好きなアーベが喜んでいた。
そう言やぁ大魔王さんが一番喜んでたなぁ……
パパドンプリーチ城の裏手に植えた妖樹『ケイオス』も成層圏を越えた模様。コイツは瘴気を吸って濃い瘴気を吐き出すと言う変な植物だ。
『妖樹チャイルド』は月間約三万体の収穫らしいが、全部エロ悪魔系だ。これには太守のマーラニキもニッコリ。
そんな二本の大樹に興味深々だったのがファールバウティの血族。大樹に並々ならぬ
って事で、ロキさんがロッキー大陸の中心にも大樹を植えてくれと言って来た。アングルママもイケナイ事をして俺にオネダリする始末、二つ返事で了承するしかないじゃないかっ!!
俺は神木の枝をロッキー大陸のド真ん中にブッ刺して、神木の葉を肥料として撒いた後に恵みの雨をこれでもかとブッカケた。
ついでにソーマとかアムリタとか俺の白因子とか色々ブッカケた。
するとどうでしょう、世界樹『ユグドラシル』が出来ました!!
まだ千メートルは超えませんが、今後が楽しみです!!
何故かヨルムンガンド兄貴が世界樹に巻き付いて
アングルママがご褒美に『夏のバブ祭り』を開催してくれた。何だか新しい扉が開いた気がする……ばぶぅ。
そうそう、先日『神気タンク』として深淵ちゃんの冥界に閉じ込めた冥神『ディプスロート(女性)』だが、神気を切らさない様にする為に多くの信者を人畜として生かしてある。
その信者達は全員が猫魔人のダンジョン住民だったが、地上の暮らしよりも裕福だったようで、冥神への信仰心は
これでもう
「あ、ぁぅあ、あぅぁぅ……」
「だ、旦那様、も、もぅ、無理、ですぅ……」
おっとしまった、世界樹に豊穣姉妹の慈雨を掛けっぱなしにしていた、たはーっ、スマンスマン。
だが待って欲しい、君達はまだイケるんじゃぁないか?
限界を超えられるんじゃぁないのか?
自分で限界を作ってしまっているんじゃぁないか?
そこは本当に、君達姉妹の限界点……なのかい?
俺は信じている、その先に在る限界の無い世界をっ!!
「行こう、限界の向こう側へ【フェチックス・性欲天翔】っ!!」
「ぁぅあッッ!! ヒドいぃぃぃイッぐぅぅぅぅ……」
「ッッ!! そんなっ、妹はまだ慣れてイッぐぅぅぅぅ……」
『ッッ!! これはまた急ですねぇアッハァァーイッぐぅぅ……』
うむっ……
素晴らしい慈雨だ。
“わーい、姉妹神様の黄金水だーっ!!”
“うっほー、
“馬鹿野郎っ、慈雨は
“ヒュ~、今回の慈雨は勃起力が違うぜっ!!”
“よ~し、今夜は『秘密の花園』に行くかぁ!!”
“いや、俺は『
“お前……”
うんうん、今日もみんな元気で宜しいっ!!
さて、と、豊穣姉妹を神域に送って、俺は魔界で蟲探しに出かけようかねぇ。
イズアルナーギ様に【宇宙艦隊】をオネダリする為になぁ!!
ウェ~ハッハーッ!!
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