第257話「これが俺の本気、だっ!!」
第二百五十七話『これが俺の本気、だっ!!』
六月十日、朝、大森林は快晴。
礼拝と稽古を終えて朝食の魔窟コアを食べる。
むむむ、ほほ~ん。
今日のコアは日本が世界に誇る米菓『柿の
美味い、味は満足だ。だがしかしっ!!
足りない、もっとだ、もっとコアをくれっ!!
希少な鉱石でもいいっ、俺をもっと強くさせてくれっ!!
同情するなら石をくれっ!!
魔窟を支配しろっ!!
ダンジョンを制圧しろっ!!
セクロスの回数を増やせっ!!
愛人を囲えっ、不倫はしているかっ!?
この人外帝王にエロDPを献上せよっ!!
ついでに大猩々神像を増やしてクレメンスっ!!
ゴリラを
『落ち着いて私のラージャ、大丈夫、貴方は私が護るもの』
「ッック!!」
違うっ、そうじゃなーい!!
僕が皆を護るんだぁぁっ!!
僕が君を幸せにするんだぁぁっ!!
『ッッ!! 嗚呼っこれ無理、大好き、イきましょう』
「え」
アッーーーー……
ち、違うの、そうじゃないの……
聞いて、話を聞アッーーー……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
『ふぅ……』
「……シクシク」
ヒドい、第一夫人が話を聞いてくれない……
夫婦の営みが何か超人プロレスみたいになってきたし……
挿入が空中殺法的なドッキングって何なの、もうヤダ……
『それにしても、ラージャはお利口ちゃんでちゅねぇ』
「まぁなっ!!」
バブりなさいって言われてバブらねぇゴリラは、ただの『悪い子』、だ。
ヴェーダママにヨシヨシされながら激しく合体するのも悪くねぇぜ。まぁ、出産休憩を挟みながらプロレスを続ける考えは理解出来んですが……
ヴェーダは千柱くらい産んだんじゃないかなぁ?
他の神様系嫁さんズが産んだ子達と合わせると、何柱居るのか分かりません。
『そうですねぇ、ラージャの直系だけで一つの
「それは……」
有りそうですねぇ!!
それも世界さんの計画道りかな?
って事は、俺と似た境遇の魔皇帝んとこも同じ状況か?
『ふむ……あぁ、そのようです。あちらはイズアルナーギが、まぁ、アレですので、既にあの子の神域が地球や故郷惑星の神界を越えています』
……アレですのでって何だろうか?
頭がアレですって意味だろうか、いや、知ってるけど。
取り敢えず……そっか、魔皇帝んとこも同じか……
って事は、って事はだよ、現状の俺と魔皇帝の勢力ではまだ『力不足』なんじゃねぇの?
世界さんが俺達に求める『力』では満足出来ない、何に対してか分からんが、まだまだ満足出来ない力量、って事なんじゃねぇの?
二柱の不可触神が居て、ヴェーダや大魔王やロキさん達が居ても、それでも満足出来ない……詰んでますねぇ!!
これはもうアレだ、人間や獣人は片手間で処理しつつ、国を挙げて対神族に方向転換するべきだよなぁ……
『神界大戦……いや、宇宙大戦を視野に入れて戦略を練りましょう。まずは眷属の活動領域を伸ばす為に全員を亜神化させる事を視野に入れ、宇宙空間での行動に制限が掛からぬようにねば』
そうですなぁ、悪魔系神族は瘴気が無いと宇宙空間はキツそうだからな、あのプルピーとフオウさんもコクピットに瘴気を満たして活動してるし。
ママンやイズアルナーギ様に頼めば何とでもなるだろうが、問題の根っこが解決出来ん。
活動領域の解決程度なら、不可触神の手を借りずに動ける体制を築くのが肝要だ。
問題の先送りや妥協じゃぁ、世界さんに『合格』は貰えんだろ。
『グスン、素晴らしい決意と威厳ですラージャ。こんなに立派になられて……私は貴方を誇りに思います、濡れてしまいます』
ば、ばっかお前、馬鹿、やーめーろーよ~っ。
俺を誇りに思ってしまうのは、やーめーろーよ~っ。
この好い男すぎる帝王の鋼の意志と威厳の塊と言う名の奇跡を見て濡らすのは、や~め……
『ねぇ、見て、私のラージャ、私のココ……』
ッッ!!
コイツ……脳内に直接っ!?
ッッ!!
コイツ……桃色空間に無理やりっ!?
『ほぅら、高い高~い』
「うあぁぁぁーー……」
飛んでる、俺、また飛んでる……
アッーーーー……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
朝っぱらから食後の二連戦はキツいな……
途中でアングルママが参戦したのもキツいな……
俺のバブりに鋭さが増したって何だろう?……
『ラージャ、オッパイエとムンジャジが『豊穣三姉妹』の末妹を説得出来たようです。ラージャの神域に連れて参りますので、フェチモン多めでお待ち下さい』
……何それ、聞いてないんですが。
豊穣三姉妹? 次女は?
『次女はイズアルナーギの眷属神になっています。イズアルナーギが片手で
あ、そう、なるほど……
携帯ドリンクとはいったい……
気になって八時間しか睡眠出来んぞ……(勃起)
これはもう三女さんに責任を取って貰わねばっ!!
フェチモン全開でお待ち申し上げるっ!!
『全開? ま、待って、『多め』で結構ですから――』
転移っ、ベッドにダイブっ、正座っ、瞑想っ!!
うおぉぉぉっ、萌え上がれ俺の
『うそでしょ……待ってラージャっ!! 貴方のフェチモンは間違い無く宇宙一なのですよっ!!……ヤダ、何それスッゴイ……』
ヴェーダが何か言ってるが気にしないっ!!
もっとだ、もっと萌え上がれ俺の
うおぉぉっ、必殺っ【フェチックス、性欲天翔】っ!!!!
『ちょっ、ラー……キャァァッ!!』
ふぅぅぅ……
ヨシっ、準備完了っ!!
「いつでも来たまえ、三女さんっ!!」
“きゃぁ、何これ、旦那様のエッチな波動がキャァー……”
“馬鹿なっ、我が夫の性宇宙に限界は無いのかウワァー……”
“お姉ちゃんっ、ムンジャジさんっ、きゃぁっ、やめてっ、あたし初めてなのっ、こんなの嫌ぁっ、こんな初夜は嫌なのぉー。駄目駄目っ、イッぐぅぅぅぅ……”
宮殿の外から悲鳴が聞こえるなの……
「……ふむ、何だろう、冷や汗が止まらない」
『『わんぱく、可愛い』』
『『萌ゆる初夏』』
あ、お母ちゃん、うぃーっす!!
天女さんは居る? あ、倒れたんですね。
なるほど、不可触神以外の女性は倒れた、と。
ふむふむ。
ヴェーダ、ヴェーダちゃ~ん、聞いてる?……
『ぅ、ぁ、ラ、ジャ……愛、し……(ガクッ)』
ヒュ~、ハッハッハ、こいつぁ参ったぜっ!!
どうしよう……
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