第243話「覗きプレイも嫌いじゃないぜ?」
第二百四十三話『覗きプレイも嫌いじゃないぜ?』
ん、むふっ、ん~あっンッンッ……
ヨシっ!!
大丈夫だ、この程度の
本日は四月十五日、お昼少し前。
晴天に恵まれた南の海は穏やか、日光の反射が
俺は今、竜の巣が在った南の島に来ている。
大戦艦を初めて見たあの島です。
眼中に無かったこの島のダンジョンを、ちょっとした試験場として利用する事にした。
先日、冥府で女神嫁さんズとセクロス祭りを開いた折り、俺のミラクルボディーを枕にして寝ていたムンジャジ(戦神な!!)が、ママンに降伏する直前に考えていた事を笑いながら話したんだ。
曰く、この星は大猿王と魔皇帝を肥え太らせる為の
曰く、その二人の『親』が不可触神なのは偶然とは言い難い、大宇宙の意志が関係しているハズだ。
曰く、さらに、大猿王と魔皇帝が二人揃って悪神化、即ち、遊戯のルールから外れた。都合が良すぎる。
曰く、つまり、大宇宙はその二人を強化させる必要が有ったのではないか? 意味の無い事をしないのではないか?
とまぁ、こんな感じだ。
ムンジャジは『戦バカの妄想だよ』と笑っていたが、俺は真面目に考え込んだ。ついでに、知的なクールビュティーに股間がイライラしたので襲った。ごめんなさい。
女神嫁さんズとそんな話をしていた時、KGB144の子猿達は各地でズッコンバッコンしていたわけだが、彼らと繋がっている俺は、そこで不思議な現象を目にした。
子猿達は誰彼構わずヤる。人間も獣人も、悪人も聖人も関係無い、子供以外ならスムーズにヤる。
俺が最初に気付いたのは、教国の西に在る獣人の国で牛獣人のメスを誘惑する現場でのこと。獣人、『反魔族・反人間』の種族のメスを、だ。
俺の分神は悪神だが、魔族・魔獣・野生動物以外に嫌悪される俺の分神だ、当たり前のように不可触神アートマンから与えられた強力な天罰も有効。
だがしかし……
その相容れない種族に狙いを定め、可愛い系の少年牛獣人に変化した子猿が、人妻らしきメスにフェチモンを嗅がせた際、そのメスは嫌悪感を抱かなかった。
そのタイミングより少し前、ベッドの上で
すると、メスの魔核に亀裂が入った。
俺はその様子を見て、コイツは死ぬなぁと思い、興味をオッパイエの豊満ボディに移した。そのまま襲った、ゴメンね。
神託の途中でエロゴリラの強襲を受けたオッパイエが『イヤ~ン困った旦那様』とエロ神気を放出、このド淫乱めがと荒れ狂う俺。
すると、メス牛の魔核が修復されてしまった。
しかも、俺の加護がメスに自動付与、魔核から生成される魔力の質が悪魔に近付く。って言うか、悪魔になった。
まぁしかし、オッパイエの
ダンディーな賢者タイムに突入した俺は、メス牛の事を女神嫁さんズに話した。オッパイエは白目を剥いて気絶していたので、
俺とヴェーダとオッパイエはさっきの状況を整理、俺と視界を共有して見ていたヴェーダが纏めて皆に話す。
で、結論が出た。
要は、ムンジャジの推測が
通常では有り得ない獣人の悪魔化と言う『種族変化』、この変化を遂げると俺への嫌悪が消える。
それだけじゃない、他の獣人や人間でも試してみたが、俺や魔族への憎悪だけ消える。獣人と人間の間に在る憎悪は消えなかった。
一応、獣人と人間の種族変化は信仰の揺らぎや心の
とりあえず、何じゃそりゃ~、って思ったな。
これもルールの抜け穴、世界さんお得意のザル規則だ。
ザルだ、ザルだが、これは今のところ眷属を悪魔化出来る大魔神の俺と、コネコネして変な生物に改造出来るイズアルナーギ様以外は難しい。
いや、真祖吸血鬼である魔皇帝の吸血鬼化能力でも恐らく出来る。って言うか出来た。
魔皇帝が悪神になる前は種族変化までしか出来なかっただろうが、今なら悪神の眷属として吸血鬼に変化し、獣人と人間が持つ魔族に対する憎悪は消えると思ったので、確認をお願いしたら出来たみたい。
魔皇帝は人間や獣人を眷属化する事など考えた事も無かったようで、これは盲点だったと感心していた。まぁ、俺も人間と獣人の眷属化とか考えんけどね!!
そして、当然ながらママンも出来る。種族の根源を云々すれば楽勝で出来ると思う。でもやったら『『壊れる』』って言ってた。
何となく解ります。
イズアルナーギ様の不思議生物も壊れてるもんねっ!!
使徒や
だが、俺と魔皇帝は出来る。
さすがに都合が良すぎて引くわ~。
これは俺と魔皇帝の、と言うより、両者が率いる勢力の強化……世界さんの思惑がそこに在るとしか思えん。
俺とイズアルナーギ様がダンジョン関係で好き勝手出来るのも、勢力強化には欠かせん要素だしな。
そこで、取り敢えずは両陣営で試験をしましょう、と言う事になったわけだ。
俺達の試験内容は人畜の悪魔化、それに伴う人間と獣人の生態調査、ダンジョンの『魔素放出権』に関する調査もついでに行う。
どうやら、魔皇帝も三皇ダンジョンに対する軽い破壊衝動を体験したそうだ。イズアルナーギ様が魔皇帝の周囲を意味不空間で包んだので何ともなかった模様。
魔素は増やすべきなのか減らすべきなのか、その辺を詰めていきたい。
「あ、あのぉ~、賢者様ぁ、そろそろダンジョンに参りましょうかぁ」
右肩に乗るメチャが俺の耳を撫でながらそう言った。
ラヴも同じような事してる。コイツは耳をペロペロだが。
貴っ様らぁ~……
旦那の耳をエロティックに扱うな、
まったく、ちょっとあの林で寄り道しないか?
実はさっきから分神達の動きが活発になってイライラしてたんだ。
あ、メス牛が廃屋の中を覗き見している……っ!!
ヤっておしまいなさい、私の可愛い子猿さんっ!!
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