第242話「人妻慕情」
第二百四十二話『人妻慕情』
ンっふぅ~、クっほぉぁ~、キタキタキターーッ!!
四月十日、正午、大森林は今日も晴れ。
オマンとのデイリー子作りを終えた俺は、久しぶりに南浅部の森でランチを楽しむ事にした。
一人で楽しむランチタイム、両肩標準装備の嫁さんズはマハルシで女子会兼お食事会です。
と言っても、彼女達が子猿達とイケナイお食事会をしているのがバレバレなんですが……
まったく、困ったもンッふぅぅ~!!
おっほぉーーっ!! またキターーーッ!!
お、俺は一昨日の昼過ぎからずっと
KGB144と俺が、分神と本体として繋がっているからだ。
普通の神が創造した分神ではこうならない模様。
俺は大魔神のような『大神』に分類される神々の、その分神が持つ意味やスペックを全然知らなかった……
危険なお姉さんが子猿にしたイケナイ
い、一体分の快感なら『おほっ、やってんなぁ』程度で済む。
だがしかしっ!!
百四十四体分の快感は金玉が幾ら有っても足りないっ!!
モラルもクソも無い分神の性欲は
誘拐犯の追撃をミニ筋斗雲に乗って振り切った九十六体の分神は、旧メハデヒ領から東西に分かれ、教国とスーレイヤの先に在る国に潜伏すると、人間も獣人も老いも若きも関係無しに種付けしているっ!!
しかもっ!!
本体の俺が持っていない変化能力で人間や獣人に化け、言葉巧みに獲物を誘って即ファックっ!! 当然のように中出しっ!!
結婚の約束までするヤリ捨て鬼畜仕様っ!!
生まれた子供は猿人決定クソワロタっ!!
種付けは男女問わずなところが無駄に男前っ!!
俺が嫌いな小児虐待と強姦が無いだけが救いっ!!
牛獣人の人妻が献身的過ぎて何かスマンっ!!
何かどっかのお姫様とその母親を親子丼して父親発狂っ!!
純潔の聖女に後ろの穴を捧げさせて
東の北方民族が飼ってる牝馬七万頭に種付け中でサーセンっ!!
『ヤりたい放題ですね』
た、助けてクレメンス……
『はぁぁ、背徳のエロスで神格が上がっています。もっと神格が上がって快感が小さくなるまで我慢して下さい。まったく、思い付きで変な事するから』
し、知らんかったもん。
こんな事になるて知らんかったもん!!
『本当に貴方は……ンもう、周りを御覧なさい、ただでさえフェチモン大量放出中だと言うのに、森の中で白因子を撒き散らすなんて』
「え、何?」
大地に寝そべりビクンビクンしながら周囲を見渡す。
あぁ~、これは……
ジャングルのお友達(メス)が僕を囲んでいる……
ウサギちゃん、君は無理だ、死んでしまうぞ……
小鳥ちゃん、君のは入る入らない以前の問題だ……
『お分り頂けたでしょうか?』
「なるほど、外出禁止ですね分かります」
『
「分かりました!!」
ところで、神域に行ったら赤ちゃんが居る、それは分かる、でも行き先変更の明確な理由が分からないっ!!
察しは付くが分からないっ!!
第三子が理由だ察しろと言う事ですか分かりませんっ!!
弱いお父ちゃんでゴメンよ赤ちゃんっ!!
でも空気を読んで冥界に行くよゴメンねっ!!
ついでに女神嫁さんズも連れて行こうっ!!
ジャングルフレンズのみんな~サヨナラっ!!
良いオス見つけろよなっ!!
それでは皆様、また会ンほぉぉっ!!
何でイセトモが分神をぉぉぉっ!!
『妖蟻と妖蜂の衛兵から召し上げたようです』
権力の使い方が容赦無さすぎて草。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【とある牛獣人妻の恋物語】
朝、魔牛荷車に家族五人が乗り込む。御者は私。
夫を農場に送り、子供達を牧場へ連れて行く。
私は搾乳場に向かい、日が暮れるまで乳を出し続ける。
初老の牛獣人男性が搾乳長。嫌われ者のスケベ親父。
彼は私の大きなお乳を不必要に触れながら搾乳機を着ける。
スケベ親父の執拗なセクハラは言葉の
屈辱的な仕事を終え、夫に似て頭の弱い三人の息子を牧場へ迎えに行き、ペニスの大きさだけが取り柄の夫を拾って帰路に就く。
オンボロの魔牛荷車、ギシギシと不快な音が耳に
『ものを考える』必要が無い日々……
お乳が出るだけの
私は何の為に生まれてきたの……
女神オッパイエ、貴女は何故……
何を思って私に加護を授け給うたのか……
≪我が夫の子を
驚きで呼吸が止まった。
背中にドロリとした汗が流れる。
神託、私は神託を得た……痛っ!?
胸の奥に痛み。
一瞬だが鋭い痛みを感じた。
私はその痛みの正体が分かった、魔核が割れた痛みだ。
体内の魔力が乱れる、私は死ぬのだろうか……
胸を押さえて苦しむ私を
荒い呼吸の母に卑猥な言葉を投げ掛ける愚かな息子達。
こんな奴らに囲まれて、私は最期を迎えるのだろうか……
悔し涙か、悲哀の涙か、荒れた私の頬を涙が伝う。
≪
な、何っ、今のは……
あ、胸の痛みが引いていく……
割れた魔核が修復されている……?
私は何が何だか分からず、両目を忙しく動かした。
その時、かつて孤独な老人が住んでいた廃屋に、眉目秀麗な少年が入って行くのが見えた。しかも全裸で……
少年が居た方角から漂う強烈なフェチモン……
夫や子供達は反応していない。
女だけが知る魅惑の香り……
有り得ない、こんな匂い有り得ない……
一撃で女を駄目にする香りなんて出せるわけがない……
でも、体は正直。
胸のドキドキが止まらない……
次第に
春、これは春だから?
欲求不満と発情期が重なったから?
私は通り過ぎる廃屋を目で追う。
窓辺に立つ少年と目が合った。
可愛らしく微笑む少年。
細く美しい右手を私に向け、小さく左右に振った。
アホな私は何度も頷いた。意味不(血涙)
何故、手を振り返さなかったのかと自己嫌悪。
明日、また会えるかな……
小さく溜息。
でも、いつもより明るい溜息だった。
【つづく】
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