第241話「俺が大魔神(アホ)だっ!!」
第二百四十一話『俺が大魔神(アホ)だっ!!』
四月八日、早朝、大森林は快晴。
朝のゴリラ体操を終え、メチャ&ラヴと神木の神像群前に座って日課の礼拝。
しかし、いつもと違う……
クッ……気になる、凄く気になるっっ!!
ヴェーダ神像の頭に嵌められた黄金のティアラが気になって集中出来ないっ!!
ヴェーダ神像の足元に突き刺さる黒い石碑に刻まれた『初代オマン国際女子ヴェーダ』と言う力強い文字っ!!
その達筆な魔族文字がっ、早朝の清らかな礼拝を好む俺の平常心を狂わせるっ!!
あ~だめだめ、爆笑したいっ、腹筋が痛いっ!!
朝の礼拝に来た女性達が、その記念碑と黄金のティアラを見て『さすがね……』とか『チャンプ……』とか『来年は私が……』とか言ってるっ、ちなみに最後のはラヴだっ!! 来年もあるのかっ!!
女性には大戦結果が眷属ネットで周知されていたっ!!
単勝1.1倍で
ヴェーダがド本命でクソワロタっ!!
ちなみに、二番人気は単勝28倍のアーベでした。
ダメだコイツら、腐ってやがった……
まぁいい、大森林は娯楽が少ないんだ、輪姦学校の成績表で遊ぶ事なんてどうと言う事は無い。
俺も女子大戦のお蔭で強くなれたしな。
なんつったって、大魔神は小さくなれるんだぜっ!!
身長3mまで縮められるんだ、やったぜっ!!
へへへ、大猩々でも皆の邪魔にならないぜ?
『何を馬鹿な。重要なのは股間の如意棒が大魔神化した事です、とっても素敵でした。それ以外はどうでも宜しい』
ヒュ~、言ってくれるぜ!!
……もっと、俺の『素敵』を探しても良いんだぜ?
『うふふ、どうしましょう、素敵が多すぎて数えきれません』
ば、ばっかお前、チャンピオン、お前、ばっかお前……
朝っぱらからお前、やーめーろーよーww
お前、バカ、やーめーろーよーww
『あ、ァン、ごめんなさい、お腹で泳ぐラージャの白因子が元気すぎて……ちょっと産んで来ます。大戦後はお腹がパンパンで困りますねぇウフフ。では行って来ます』
馬鹿お前、やめろよ……
ちょっとチャンピオンさぁ……
もっとこう、計画的にさぁ……
せめて特濃ミルクは小分けにしてブッカケて……
『そうそう、言い忘れました、本日夜明け前、魔皇帝がエイフルニア大陸を統一しました。その際、三皇の一人を仕留めたようです。マスターを失ったコアと三皇ダンジョンはイズアルナーギの神域に収納したとの事。あ、産まれる、では失礼』
はへぇ~、あのクソデカ大陸を統一かぁ。
やっぱスゲェな魔皇帝……
って事は宣言通り、人畜確保後は他惑星に移住開始か?
俺とはスケールが違うなぁ!!
でもまぁ、この星は俺に独占させてくれるみたいだし、資産的には同レベルのモンを持ってる感じ?
えへへ、やったぜ!!……ぐふぅぅぅ!!
クッ、何と言う敗北感っ!!
これではまるでっ、超絶イケメン高学歴エリートが食い残したカレーパンを『それ、やるよ』と投げ渡されて喜ぶ四十路ゴリラのようではないかっ!!
美味しく頂きますが何かぁぁぁっ!?
何ならオカワリしますが何かぁぁぁっ!?
ふぅ……
イカンイカン、落ち着け俺。
好い男は敗北を背負ってなんぼ、開き直るゴリラはただのM字開脚したゴリラだ、需要が無いっ!!
魔皇帝の偉業は正しく称賛すべきであって、
そんなことよりっ!!
ヴェーダの話には一つ気になる事が有った。
イズアルナーギ様が三皇のコアとダンジョンを神域に収納したと言うのは、いったいどう言う意味だろうか?
『ンあぁぁ、そ、そのままの、意味ですぅ、ダンジョンを、権能で収納しましたっ、ア、アートマンもっと引っ張って、この子、凄く暴れるのっ!!』
お、おう。
僕の事は気にせず出産して?
ヴェーダの第三子も、アレだな、元気そうだ……うむ。
その事に比べれば、イズアルナーギ様の不思議権能に対する疑問がどうでもよくなるな……
そもそも不可触神のやった事を気にするのが間違いだ。
それを考えるのは東大生とか京大生とかの仕事だ(小並感)
ジャングルの帝王はセクロスの体位とかペニスの角度とか、そう言った実用的で身近なものについて考えるべきだ。
まったく、俺ってヤツぁ大魔神になっても変わらねぇ、チンポこすって進歩せず的な?
そんなしょっぺぇ駄目男だぜ。
へへっ、しょうがねぇ、やってやんよぉっ!!
残る二皇四帝を狩る、それが俺のジャスティス……だっ!!
俺は鼻毛を四十八本引き抜き、ファサ~っと風に乗せて飛ばす。
風に乗った鼻毛が子猿に変化、『これって・ゴリラの・バッチぃ鼻毛48本?』略してKGB48の誕生だ。
さぁ
東西に散って何かスパイ的な事とかそんな感じの事をするのですっ!!
ウッキッキーッと宙返りして旅立つKGB48。
俺はその可愛い分神達を優しく見守った。
見守っていたら秒で
犯人は眷属の女性達だ。
イケナイ事が好きそうな女性達だ。
って言うか、真っ先に動いたのはメチャだった。
どこから現れたのか、アーベが二体抱えて消えた……
子猿は俺の分神、眷属に手を上げる事は無い。
それを見越した誘拐だろう、やりおる……
まぁしょうがない、一週間後に旅立ちなさい。
お前達はなっ!!
誘拐犯が消えた隙を突き、俺は両手で鼻毛を抜くっ!!
ファサ~、ファサ~。
大森林の優しい風に抱かれなっ!!
ウェ~ハッハ、これでKGB総勢144だぁぁぁっ!!
征くのですKGB96の皆っ!!
魅惑的なお姉さんの押しくらパイオツに負けずっ、妖艶な熟女の顔面パイスラッシュを押しのけっ、慈母の如き笑みを浮かべてバブらせる人妻を
ウェ~ハッハーーッ!!
『ふぅ~、難産でした』
お、大丈夫か?
子供は無事か?
寝てろ、すぐに行く。
『うふふ、母子ともに何の問題もありません。ラージャは何を?』
へへへ、ちょっとKGB144って子らをカクカクシカジカしてました!!
『うそでしょ……』
え?
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