第七章
第198話「先に言おうぜ?」
第百九十八話『先に言おうぜ?』
十二月十一日、昼ちょい過ぎ、晴天。
パパドンプリーチ城制圧から二十日、本日は新都市に来ております。ヴェーダから開発を頼まれた北部都市ですね。
いやぁ~、大変だったなぁ都市開発。
都市開発と言っても、都市の基となる市街が無いのでゼロからスタートしました。民家や砦は在ったけど邪魔にしかならんので粉砕。
メタリハ王国北部一帯を綺麗に掃除し、妖蟻の大軍をパパドンプリーチ城に転移させ、その周辺に100km四方のクソデカい城壁を造って貰い、囲った土地ごとダンジョン化。
トンネル設置で悪魔を呼びます。
悪魔が移動している間に、ダンジョン化を解いた一部の地面に妖蟻工兵が進入します。地上だけでは悪魔を収容しきれませんので、地下街創造の為の基礎造りです。
地下に何も無い空間を造って貰うと、ダンジョン化する時にDPを節約出来ます。浮いたDPは地下帝国のインフラに使います。
妖蟻の突貫工事が済んだら私の出番でありますな。
地下に出来た巨大空間をダンジョン化、そして拡張。
ほとんどテンプレ化した地下街を創造して終了。
こうして、超巨大城郭都市を二日で完成させた。
地上ではパパドンプリーチ城が都市のド真ん中に在るが、本体が地下に在る地下下降型ダンジョンなので、俺が建てた建造物より小さい。
地下下降型ダンジョンが
パパドンプリーチ城も巨大で立派だ、しかし、都市の象徴は城の北側に在る大神殿と神木だろう。ゴリラを舐めないで頂きたい。
大神殿はアートマン様の神殿、一番デカくしました。
高さは893mです。パパドンプリーチ城は100mちょい。
悪魔が祀ってある『復楽殿』は666mです。
ゴリラ&嫁さんズ神殿は566m。
神殿の嫁さんズ神像には王皇姉妹やメチャ&ラヴのも有る。って言うかヴェーダが嫁候補にした女性の神像が全部有る。
大神殿の背後に
アハトマイトの大岩を移植せずに神気を込めたいので、自分でやった。
アートマン様とヴェーダも手伝ってくれた。
ヘルとオッパイエも手伝ってくれた。
まだ直接会ってない?リリスとプルピエルも手伝ってくれた。
大魔王兄妹やファールバウティの血族も爆笑しながら神気を注いだ。
込めるのは神気だけでいいんですが……
ドス黒い神気が苗木に注がれます(不安)
するとどうでしょうっ!!(立ち眩み)
樹高千二百mを超える妖樹『ケイオス』に成りましたっ!!
やったぜっ!!(白目)
黒光りした広葉樹、葉っぱも黒くて素敵です(震え)
その枝先には美味しそうな果実(幼児)が生っています。
そうはならんやろ(頭痛)
大魔王さんがフワッと飛んで
大魔王さんはフムフムと幼女を調べ、幼女にリンゴを与えました。それどこから出したんです?
三歳程度だった色白の金髪幼女が、あっという間に十代後半の少女に変身。肌の色が少し茶色くなりましたが、クッソ可愛いですね。全裸なのが大魔王さんのお気に入りポイントだったのでしょうか?
大魔王さんが僕に向かって告げます。
「コレは我々の子だね、神気を注いだ神々の力が宿っている。クックック、創造神の仕事だよコレは、完璧だナオキ君。土人形のアダムとイヴが完全なゴミになったな、クックック、アーハッハッハ」
「やってくれるじゃねぇかナオキ、悪魔と妖蟻を使って天地
ニヒルな笑みを浮かべ、小っちゃいゴリラを抱いたロキさんが俺にサムズアップ。
新しい息子だぜ~とミニゴリラを自慢してきたロキさんの笑顔を思い出して涙が浮かんだっ!!
『ロキは寝取らせ好きのクズですので、問題ありません。今後も托卵すると喜びますよ』
ならばヨシっ!!
とにかく、妖樹にポコポコ
幼児達は多種多様、有翼だったり猿だったりゴリだったり猿人だったり、何か猿っぽいのが多いのは気になりましたが、二千幼児ほど採取出来ました。
幼児を育てたいと名乗る大森林魔族が大量発生したので、幼児達は全員養子に迎えられました。アーベがゴリ男児を二人引き取りました。光源氏計画ですね分かります。
『貴方じゃあるまいし』
直球でディスるのはやめような?
っと、こんな感じで北部の都市開発は進められました。
今もトンネルの数を制限無しでガンガン増やしています。いい場所が在ったらトンネル設置。
城壁の高さが220m有るので、瘴気も十分に溜まっています。城壁の上から溢れる瘴気は今後の為に放置です。
しかし、トンネル設置に時間を取られるわけには参りません。僕には他にもやりたい事があるので、分身を創る事にしました。
猿の仙人が使う分身の術と言えばアレしかありませんねっ!!
神仙を超えたら出来るようになっていた分身の術を使います。
僕はアバンギャルドな鼻毛を華麗に抜くのです。
ファサ~、鼻毛を風に乗せます。
風に乗った鼻毛が「ボフン」と煙を上げて大変身っ!!
身長165㎝の猿人が二十人出来ました。
大猩々じゃないのかと落胆します。
チビ助どもにDPを使ったインフラ整備を指示して、僕は休憩に入りました。
ラヴがチビ助の一人を誘拐しそうだったので、ベッドでお仕置きです。
そんな楽しいお昼を過ごしていると、珍客来訪。
無論、街にはクッソ強力な結界が有るので入れません。
チビ助の一人を向かわせます。何の用でしょうか?
チビ助の目を借りて確かめましょうっ!!
「君が……マハトマ~何だっけ、ゴメンね、僕は興味が無い物の名称を覚えられないんだ。それで、え~っと、僕は興味無いんだけど、ウチの王様に頼まれちゃってね、北部を返して貰いたいんだ。いや、いいよいいよ、考えなくていい、残念だけどこれは決定だ、まぁ、急いで森に逃げ帰れば……助かるかもよ?」
ヒョロっとしたクソガキが何か言ってる……
俺の鼻毛で創った子猿君に向かって何か言ってる……
も、もう殴っていいのかな?
要件はそれだけかな?
じゃぁ殴るね?
『お待ち下さい、その人間が死んでしまいます』
「え、殺すんだけど?」
『ラージャはもう自ら
「う~ん、そうだな、勝手にレベル上がってるしな!!」
『レベルなど既に無用の概念でしょうに……、エサは眷属にお譲り下さい』
「誰にする?」
『マミアとアイリンに殺らせましょう、相手は先頭の小僧以外に三人。補助としてダークエルフのアイニィを付ければ十分かと存じます』
なるほど、レインの幼馴染と妹ね。
アイニィの【影沼】があれば余裕か……大丈夫?
『ンもう貴方は……、彼女達は魔神の眷属、悪魔になったマハトマ種ですよ? 勇者一行などに
「そっか」
なるほど、あのガキ勇者なのか……
初耳なんですが?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます