第175話「そろそろだと思っていました」
第百七十五話『そろそろだと思っていました』
醜い、醜いですなぁ人間はっ!!
その時、私はそう思ったのです。
今日は十月一日、晴れ。お昼です。
長城制圧から四日経ちました。
ヴェーダから『妹』の事を教えられぬまま、四日経ちました。
ヴェーダが私に知らせない存在は、100%私より強い存在です。忘れる事にしましょう。
私は学ぶゴリラ、森の賢者なのです。ふぅ……
私は今、午前の稽古(意味深)を終えて、メインダンジョン『マハルシ』に来ております。
ダンジョンの名前はヴェーダが付けました。偉い仙人的な意味っぽいです。当然のように謎の連絡係さんが各ダンマスへ強制告知。……ねばいいのに。
そう言えば、魔竜のトコは名前無しなんだよな、興味無いっぽい?
まぁそれは置いておこう。
そのマハルシは、現在三階層しかない。
地下一階が人畜牧場。二階は巨大な街、これがDPをクッソ食った。
最後の三階は、何だろうな、総合祭祀場になる、のかな?
最奥にアートマン様のインド風大神殿。その周囲にはヴェーダやママ友などの神殿がリクエスト通りに建っている。
当然のように悪魔神殿を要求してきた方がいらっしゃるんですけどね、しかも魔界トンネル付きを、約二名いらっしゃるんです。まぁ僕の義父なんですが。
要求通りの悪魔神殿を創造しましたよ、ええ。セットで!!
あぁ建ててやったさ、『
密集しとけっ!! 散開するなっ!! 娼館行くなら呼んでくれっ!!
でも、建てた数分後に来るのはどうなんですかねぇ。
即行でやって来た義父の一人、大魔王さんのお持て成しは妖蜂と妖蟻の文官衆に任せて、私は人畜牧場に向かいました。
疲れるんだ、あの人怖いから。
そして、やって来ました人畜牧場。
既に人畜処分を告げられたクソ共ですが、何と言うか、俺よりアニマルしてるね、動物だ。
醜い、とんでもなく醜いっ!!
もう輪姦学校ですね、楽しそう。モザイク必至。
長城に居た女の兵士は少ない、従軍していた商人等の軍属も女は少ない。当然、この牧場に居る女は少なくなる。
普通なら、その少ない女を『皆で護るぞっ!!』となるように思うが、なりませんでした。『少ないから皆で分けようぜ』になった。
そうはならんやろ。
思考がペドってて草生える。
一人でヤるペドがマシに見えるわ。
ヤケクソになったのは理解できるけどねぇ……
巨大な大猩々やゴブリンキング、3mを超す巨漢のジャキやレイン、黒く狂暴なマハトマ種眷属、眷属化で体色と能力が変わった妖蟻と妖蜂の大軍団。
トドメに天使を
牧場に訪れたガンダーラの民を見た人畜共は絶望した。
分かる、分かるぞ、俺も絶望する自信がある。
それは分かるんだ、でもその後がなぁ……
分からんでもないが、躊躇が無さすぎ。
“逃げられない、どうしよう、そうだ、女を犯そう!!”
決断早すぎワロタ。
葛藤とか無いもんな、ドラマ性ゼロ。
人畜として優秀過ぎるね。こっちが指示出す必要が無い。
勝手に増えていくなコレ。女のメンテナンスは必須ですが。
『受胎した者は隔離しましょう、あれではいずれ……』
「だなぁ、大きめに女専用の病院建てとくか、どうせ必要になる。集合住宅としても使おう、あれは死ぬ」
『そうですね、三十四名が危険な状態です』
「もう壊したのっ!? 良心もクソもねぇな」
これは予想以上に男人畜のオツムが弱い。
あ、オツムが弱いから前線に配置されたのか……ダメじゃん。
敵対勢力との隣接地域にクルクルパー置いたら駄目だよ~。
国際問題必至だぞこれ、スーレイヤと紛争が絶えない理由ってコレじゃねぇの?
よく見れば、女は……
『下層民ですね。質の良い『春』として配置されているのでしょう。普段は下士官以上の者達に専属娼婦の如く扱われていたようです』
使い勝手の良い『春』は俺達が奪ったからな。
なるほど、兵卒の玉袋はバクハツ寸前だったわけか。
『そのようです。質の良い『春』を独占していた者達は
不思議だなぁ~、犯人の目星が付かないゾ?
とりあえず、男女別で区分けしよう。
男の方は駄目だ、頭が使いモンにならん。
『極論、とまでは言いませんが、男人畜の下半身が無事なら何とでもなります。悪魔に脳を調整してもらうなり隷属の首輪で制限するなりして、ただの『種男』にするのが無難でしょう』
じゃぁ見せしめに、一番偉そうにしている……ゴツい彼をシバいて、女を壊した奴らに首輪すっか。悪魔の洗脳はボチボチやっていけばいい。
と言うことで、大猩々はノシノシ歩いて輪姦学校に突入です。
ちなみに、メチャとラヴは俺の両肩に乗ってアニマルセックスを興味深そうに眺めています。
メチャ、
ラヴを見なさい、堂々とシテいるじゃないか。何やってんのお前?
悶々としつつ目的の現場に到着。
蜘蛛の子を散らすって言葉がピッタリだな。俺の周囲から男人畜共が逃げて行く。女は置き去りにするのが素敵ですね。
さて、騒ぎに気付いて腰を振るのを止めたアホ。
何か偉そうにしてたから、君に決めたんだっ!!
「よぉ、ヤってるな」
「あ、お、あ、俺」
「経済動物はよぉ、持ち主のモンだ、違うか?」
「うぁ、はっ、はっ、はっ、はっ、そ、そう、です」
何だコイツ、窒息すんの?
その前にポコチン抜こうぜ?
おっとイケナイ、お仕置きしなきゃ(キリッ)
「だよな、で、お前、俺の持ちモンを、何で殴ってんの?」
「はっ、はっ、はっ、はっ、ひっ、ひ、ぃ、ぃ、っっ!!」
男は白目を剥いて倒れた。
マジで何なのコイツ?
『圧死ですね、プレッシャーによる圧死です。お見事』
それ圧死なの?
俺何もしてないんだけど……
まぁいいや。死んだならコイツはダンジョンが食べちゃおう!!
ハイ吸収~…………ん、美味いっ!!
コイツはイカの塩焼き味だっ!!
なるほどなー。
吸収すると味が楽しめる仕様なのか。
『あなただけでしょ』
そうかもなっ!!
よっしゃ、え~っと、首輪を用意して……
この雑用は眷属にやらせよう。メンドクセ。
俺は男女を分ける壁を造って、壁に埋め込む形で激安ラブホ設置。
子作りはここでヤれ。
お預け食らった男共は……掘り合いなさい。
ラブホの支配人悪魔を創造、何にしようかな……いや待て、ここはサキュバスとインキュバスに任せよう。
性教育なら彼らが適任だ。
パコレイパー2号機は造った方が良いかもなっ!!
よし、それでいいな。
トンネルズ、後は頼みましたよっ!!
『はいはい』
ヨシっ!!
次は何するんだったかな……
『ラージャ、ロキが到着しました』
う~んこの……
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