記憶1
*****5年前*****
捉えられた場所には男な人しかおらず、女の人は別のどこかに連れて行かれているようだった。巣に連れてこられた時一度だけ見えたのだが、
7日間の間に、捉えられた男たちの顔ぶれはかなり入れ替わってしまっていて、俺とカイトとホダカは古参となりつつあった。ところで、じゃあ他の人たちはどこに行ったかというと、
戦闘訓練と言っても、俺たち人間側に渡されるのは殺傷能力が皆無の木剣(しかも、形だけ剣なだけで刃の部分は布が被せられている物)で、防具は無しだ。対して
それでもこちらも何度か
俺たち人間側に残された道は、
毎日の食事は、1日に1回何の肉か分からない血だらけの生肉を、地面に投げ捨てられるので、それを牢屋の仲間と分け合って食べるといったものだ。
最初のうちは生肉を齧る感触に嗚咽が出て食べることが出来なかったが、周りが皆食べているということと慣れなのか、3日目くらいには、なんとか食べることができるようになっていた。生肉を持ってきた
牢屋の中でほとんど動くこともできずに、毎日1食の生肉。残りの時間は、いつ自分の番が来るのかという不安と闘いながら、
7日目で俺たちの精神はだいぶ壊れてきていた。
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