第7話
第七話
アンさんと買い物にでかけた。必要なものは多く今日中に揃えきるのは無理だろう。
「アンさん何処から行きますか?」
そう聞くと
「まずは武器屋に行くしっかり自分に馴染んだ武器を使うのがいいからな」
そう言い歩き続けること数十分アンさんの目的だった武器屋についたみたいだ。しかし、アンさんが立ち止まった家の前には看板もなにもない普通の民家だった。王都の中心街からもかなり離れておりこんなところに武器屋があるとは想像もできない立地にある。
「アンさん、ここら辺に武器屋なんかありませんよ?」
「何を言ってるんだぃ?こんなにもすみと鉄の匂いがするじゃないかい」
かすかには鉄の匂いはするものの武器を作っているとは想像もできない
「まぁいい入るよ」
そう言いアンさんは民家の中に入る。僕もそれに続いていく。
カランカランとベルの音が鳴る中にいたのは一人のお爺さんだった。身長は160と少しくらい長く立派な髭を生やし筋肉質な体、まさに職人のようなイメージ。
「なんじゃい、もう剣は作っとら…なんじゃ!何しにきよった!まさかあの剣が折れたか!?もうあの剣は直しとうない帰れ」
「今回は私じゃないよ、それにあの剣は、多少無理しても壊れないだろ?心配するなダグ爺」
「そうか、それはよかったわい、しかしお前のことだからすぐに壊すと思ったんじゃがのう」
「私をなんだとおもっているんだい、それよりもこの子に武器を作ってくれないかい?必要なものは私が用意する」
「そこのガキにかい?そんなガキに作る武器はない、中心街に売っている武器でも持たせておけばよかろうに…なんでわしが武器を作らねばならん」
「あんまり言いたくないんだがこの子、本当に弱いんだよ信じられないくらいあんな中心街で売ってるような武器じゃスケルトンの骨すら傷が付かないんだよ可愛い弟子だからさ心配で心配でしょうがないのさ」
「なんじゃと!?お前が弟子!?そんなバカなっ、あの落ち着きのなかったお前がか?冗談じゃろ?」
「本当さ、私をどう思ってたかはわかったよダク爺…後で話しような」
笑顔を向けるアンさん、するとダク爺は顔を青くしながら震え始める。
「嫌じゃ…お前と話だけは…お前と話をしようと言われるとろくなことがない…わしはまだ死にとうない。」
「なんだい、な少しお酒を飲みながら話しするだけじゃないか何をそんな大袈裟な」
呆れたっという表情のあんさん
「お前と酒を飲むとわしは死ぬ、次から次に酒を注いで殺しに来るじゃないか」
「ダク爺が酒に弱いだけだろう?」
「そんなことはない、大陸屈指のアルコールを含むフォッカを3瓶飲んでも大丈夫なんじゃぞ、普通の人よりつよいはずじゃぞ!?お前が強すぎるんじゃ」
顔をさらに青くするダク爺
「そっ、そんなことよりもこの子の武器じゃな今からどんな武器に適正があるのか調べる、道具を持ってくるから少し待っておれ」
アンさんとの飲みの話がよほど嫌だったのか早口で話題を変えるダク爺、さて自分はどんな武器に適正があるのだろう?大剣か長剣、曲刀このどれかがいいなカッコイイしそう妄想をふくらませる僕だった。
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