第6話
第六話
アンさんと修行を初めてからおよそ2年がたった。修行はとても上手くいき自分も成長したと強く感じる。僕が身につけられたアーツは解錠・探知・隠密どれも高レベルにすることができた。しかし才能がなかったアーツもある。それは変装だ、あんまりに才能がなさすぎて何もしないほうがマシ、はっきり言って怪しい、こんなに才能がないなら隠密を使ったほうが良い、と言われ1日で打ち切られた。
「アンさん今日の目標も達成できました」
「もうできたのかい?ならちょうど良い少し話をしないか?」
「話ですか?」
「そうだ、そろそろお前は12になるだろ?そこでだ、お前が興味があるなら学校に行ってみたらどうだ?」
「学校ですか?あんまり考えたことはないですが…」
「私が教えられることはもう少ない、それにお前同世代の友達がいないだろ?そこで学校に行けば同世代の友達もできる」
「でも学校って貴族の人たちが行くところですよね?平民が行くこともありますがそれは、凄い才能を持った人だけですよね?僕にはそんな才能は持ち合わせていないですけど?後、前まで居た孤児院には友達もいますよ失礼な」
「そうかい、まぁまだ時間は有るんだからゆっくり考えると良いさ」
「でも、学校自体には興味はあります」
「本当かい?なら是非行こう」
何故か急に調子が良くなるアンさん、1年間同じところで生活をしている僕は思った、絶対なにか裏がある。
「アンさん、あのー」
「わかった、思い立ったが吉日早速、知り合いのツテを使って、試験の日を聞いてこよう、大丈夫だ心配するな」
そう言いアンさんは家を出る。クソ絶対嵌められた。
――――――――――――――――――――――――
アンさんが帰ってきたのは日が傾いてきたときの頃だった。
「ヘル、王立学校の入学が決まったぞ、手続きも終わらしてきた」
「えっ?試験とかあるんじゃないですか?」
「大丈夫だ心配ない、学園長に推薦したい弟子がいるって言ったら素直に承諾してくれたよ」
そう飄々と話すアンさん
「えっ、アンさん学園長と知り合いなんですか?」
「ちょっとした縁があってね」
「どんなことしたら、縁が持てるんですか!この一年で一番の疑問です!」
「それは、秘密さ」
そう唇に手を当てウィンクするアンさん
「そんなことよりも3ヶ月後には入学だ、その準備をしないとな、必要なものはこの紙に書いてあるが他に必要なものがあれば言え」
「判りました、また考えときます」
「後、明日お前にあった武器と杖を買いに行くから準備しておけ」
そう言いアンさんは自分の部屋に去っていく、明日も忙しくなりそうだ。
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