第4話

第四話

「今日から授業を始める」

そうアンさんは言う

「なんの修行をするんですか?」

「ヘルは、アーツというのを知っているかい?」

アーツ…それは、スキルとは違い才能があれば誰でも得られる技術のことだ。

「それは、知ってます」

「なら話は早いね、今日は解錠のアーツを教える」

「解錠ですか…それって盗賊とかが使うアーツですよね?」

「まぁ世間一般ではそう言われてるね、でも使えたら便利だぞ、例えば家の鍵を落としたときでも家に入れる。牢屋に閉じ込められても脱出できる。それに他の人の家にも何食わぬ顔で入ることができる。素晴らしいと思わないかい!思うだろう」

興奮気味にそんなことを言うアンさん…家の鍵は落としたらいけないし、牢屋に閉じ込められても逃げたらだめだろ…積みに罪を重ねだら…しかも最後のは…完全に兵士に捕まるやつじゃん…ん?まてよ?他の人の家に入れる…隣が可愛い女の子の家だったら…その子の家に何食わぬ顔で…よし!やろう!

「アンさんそれは素晴らしいです。是非!是非!!教えて下さい!」

威勢のいい声を上げながら言うするとアンさんは

「そうだろう、そうだろうなら早速始めよう」

「わかりました!」

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どれくらいだっただろうか多分いや5時間はやっている。

「なんでそこでこう変なふうにねじる。そんなことはしなくていい!何回行ったらわかるんだ!もう一度私のを見ておけ!」

そう言いアンさんは、僕のやっていた解錠のアーツを練習するための道具をとりあげる。

「見てろよ」

そう言いアンさんが動き出す。

カチッ

鍵が空いた音だ、なんにもわかんなかった早すぎる。

「わかったか?こうだぞ、こう」

「こう?ですか?」

「違う!こうだ!こう!」

1つだけわかったことがある、アンさんは教えるのがとても下手


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試行錯誤を繰り返し、ようやく“カチッ”長かった…とても長かった…

「やった!開いた!開きましたよアンさん!」

「やったな!ヘル!よくやったやっぱり私が教えるのが上手かったからだな!よしその感覚を忘れないようにあと100回は繰り返せ!」

えっ…今からこれを100回?それは辛い…お腹減った…眠たい…休憩しようよ…チラッとアンさんを見ると、だめだ!やる気満々の目をしているやらないと駄目なやつだ…そうだ…これは隣に住むはずの美少女が犯罪者に監禁された時僕が勇伝説の主人公のように格好良く犯罪者を倒し美少女に好かれる為に必要なんだ!必要なことなんだ!そう心の中でつぶやきながら言われたことをやる。100回解錠し終えたのはそれから2時間立った頃だった。


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みなさんこんにちは、モンです。

ヘル君は美少女、美少女言っていますが、ヘル君は普通にキレイなお姉さんも好きです。ただ、犯罪者に捕まるのは美少女だと思い込んでるだけです。





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