第8話

「俺らは先に帰るから。

で、ちなみに、俺らがお持ち帰りする女はもう決まってる。俺ら三人。向こうの

美女ギャル三人、それぞれ連れて帰るかんな。おまえは、、分かってると思うけど...」


「あれだよ、あれあれ」


顎で。


藤島くんときたら顎で女の子を指し示した。


ギャルでない仲間外れ。


一人だけ、空気のような女の子がいた。


もしかしてもしかすると、俺と同じ理由でそこにいるのかもしれなかった。


「おまえにはあの女をあてがってやる。

ま、このあとは一緒に残飯を漁るなり、

持ち帰って適当に遊ぶなり、すればいいさ。

おっと、俺はおまえがかわいそうだから

取り敢えず、あの、冴えない地味眼鏡を残してやるんだからな。有難たく思えよ。

んじゃ、あとはよろしくー」

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