第4話

「無理。私、忙しいの...。

料理は兄貴が作ればいいと思うわけ」


「は?おまえは何を言ってるんだ?

部屋着でだらだら家の中、闊歩して、


アイス食って漫画本を読み耽っているじゃんか。知ってんだぞ。おまえが暇を持て余しているのは。勉強してるわけでなし、何かに打ち込んでいるわけでなし。ただ、漫画をだらだら読んでるだけだろ、で、たまに俺のゲーム機を勝手に使って楽しんでるってゆーね...」


「暇を持て余すのに忙しいっ!!」


そう強く言われて、俺はそれ以上言えなかった。


結局、義妹の押しに負けて、俺は言いなりになって、


「何食べたいんだ...?」

とアイリに向かって尋ねてしまっている自分がいた。

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