第八話 霊幻師弟〈2〉

 

 §


 ユーリンはグウェンを乗せて夜闇を切り裂くように飛翔した。

 高くて、速い。蒼い炎の毛並みが風に靡いて、きらきらと輝いている。それに頭上で瞬く星々にも手が届きそうなほどだ――グウェンは危うく手を伸ばしかけて押し留めた。

「空を飛ぶってのが、こんなにも気持ちイイとはなァ!」

『どうです。私の力、すごいでしょう?』

「調子に乗るなっての。半分はオレの霊力のおかげだろうがよ」

『もう、本当に先生は意地悪ですね』

「ユーリン」

『はい?』

「……ありがとう」

『はい』

 ユーリンはあっという間に夜空を駆けて、邪竜僵尸の頭部へと近づいた。

『さあ、会敵しますよ』

 ジーン。もう覚悟は揺るがない。

 過去と決別し、この先を生きていく。

 そのために、差し伸べられなかったこの手で奴を殺す。

 それが救いになるのなら、オレは躊躇わない。霊幻道士としての務めを果たすだけだ。

 ユーリンはグウェンを乗せて竜の眼前へと降り、空中で停止した。

 金色の瞳が二人を捕えた。瞳の中心で闇が燃えている。竜の瞳が窄まる。ジーンとしての意志がそこに垣間見えた。

 狂喜。渇望。そして破滅。グウェンにはジーンの望みが読み取れた。

 そうか、ジーン。お前は。

 ジーンは、殺されたいのだ。このオレの手で。同時にオレを殺したがってもいる。それらは、矛盾などではなく、二つで一つの願望なのだ。

 ぞくり、と全身が総毛立った

「ユーリン、避けろ!」

 呪文はおろか、予備動作すらなく生み出された雷が直前まで二人のいた場所に奔った。

『甘いですよ!』

 ユーリンは――しかし見切っていたとばかりに襲いくる雷撃を躱し、火炎を吐いた。

 雷撃と炎がぶつかりあって相殺される。

「はん。オマエ、そんな芸当まで出来ンのかよ。ちょいといい子が過ぎるなァ!」

『今は褒めてる場合じゃないですよ、次、来ます!』

 双剣を抜刀したグウェンが構え、ジーンがまたも稲妻を降らせる。

「オレが防ぐ。オマエは進め!」

『はい!』

 グウェンの外套がはためき、舞い飛ぶ呪符が瞬時に結界を形成する。不可視の壁が雷撃を跳ね返す。

 そこを勢いまかせに――けれどけして過信ではなく、可能と信じているからこその速度でユーリンが突っ切った。

『先生、今です!』

「――急急如律令」

 グウェンが霊力を込めた双剣で竜の喉下を切り裂いた――が、強固な鱗が刃の侵入を阻む。

「クッソ硬っ!」

 渾身の一撃にも関わらず、竜は何の痛痒も示さない。破壊をばら撒き、グウェンたちに尻尾で追撃を喰らわすのみだ。

 その攻撃を掻い潜り、ユーリンが再び竜へと接近する。

「竜なんぞ殺したことがないからなァっ!」

 宙で旋回したユーリンが再び攻め込む。グウェンは符咒を維持したまま、複数の擲弾を構えた。パブリックガーデンでユーリンに使わせたものと同じ、その量産品だ。

「ユーリン、炎だ!」

 合図とともにユーリンが竜にむけて火炎を吐く。グウェンはそこに擲弾を投げつけた。

 弾薬に火が付き、炸裂する。爆熱が渦巻き、黒い炎が竜の鱗を舐めるように駆け廻る。

 わずかに竜が体勢を崩す。しかし、傾きかけた巨体はすぐにバランスを取り戻す。

『効いた……!?』

「表面だけだ。まだ足りない」

『こつこつ削るしかありませんね』

「逆鱗を狙うぞ!」

 合図と共に、ユーリンは竜の顎下に攻撃を仕掛けた。炎を浴びせ、気の塊を打ちつける。

 ユーリンの動きに合わせ、竜に近付くたびにグウェンが剣気を込めた一撃を叩きこみ、螺旋勁を発動させる。渦巻く勁が花開くように炸裂して血飛沫を上げる。内側から竜の肉体を破壊するつもりだ。だが、まだ浅い――!

 尻尾による追撃を躱し、爪を避け、ユーリンは何度も竜に接近して執拗に攻め立てた。グウェンがその度に斬りつける。武器を振るった瞬間に勁を作用させる。炸裂。鱗が爆ぜて黒い血が迸る。

 ユーリンの蒼炎で竜の雷撃を、呪符で毒気を防ぎながら、二人は息もつがせぬ猛撃を加えた。まさしく人馬一体となり空を駆け、二人はひたすらに戦い続けた。

 邪竜僵尸も激しく抵抗し、二人に多くの傷を負わせた。互いに血に塗れ、骨を砕かれても、両者は止まることなくぶつかりあった。そのうち、邪竜僵尸にも変化が現れ始めた。首回りの鱗が剥がれ始めているのだ。肉が剥き出しになり、皮下の骨が覗いている。

「……あれも一応僵尸だ。首さえ落としちまえばなんとかなるんだがねェ」

『僵尸、か……相手が大きすぎて、初歩的なことを忘れていました』

 グウェンと、そして自らの言葉にはっとした顔になり、ユーリンはすぐさま思い至ったことを口に出した。

『先生、私に考えがあります。今から城内を順番に回っていきます。私が合図を出したら、そこに結界を展開してください』

「……なにを考えてるのかわからんが、信じるぜ」

 ユーリンは即座に竜の間合いから離れると、円形の城壁に沿って城内を飛び始めた。

「ここに封印の呪符を!」

「応!」

 グウェンが祈ると呪符が舞い飛び、浮かび上がる。

『まずひとつ。次へ行きます。苦しいでしょうが術を維持してください』

 同様にして数か所を回るうち、グウェンにもユーリンの意図が伝わった。

「しかし、ユーリン。やつは竜だ。文字媒体の符咒が効くかは分からんぞ」

『違いますよ、先生。あいつはじゃない。です』

「……お前、よく考えたな。確かにそうだ」

 呪符を構えて、グウェンは獰猛な笑みを浮かべた。

 邪竜が放つ雷撃を避け、衝撃波を躱しながらユーリンが必死に飛び、グウェンは符咒を維持し続ける。共に凄まじく霊力が消耗してゆくが、それに耐え、城内を巡っていく。

 そして、再び竜の眼前に降り立つ。

 なにもかも無駄だというように竜が咆哮し、再び二人に襲いかからんとしたその時だった。

『――先生!』

「我が結界よ、邪竜を縛めるくびきとなりてその働きを示せ――急急如律令!」

 グウェンが呪文を唱えたその瞬間――巨大な対竜結界が完成していた。

 まるで何かに足を取られたかのように、竜が悶えて動きを止める。

 円形に形成された上海城壁を利用して描かれた巨大な五芒星が、蒼く燐光を放ち始める。

 それは、あらゆる魔除けとして用いられる紋様。

 木火土金水の属性、陰陽五行に基づく、自然界のあらゆる属性の気の流れの力を借りた結界だった。

「呪符は文字を認識可能な人間の僵尸にしか効かない。だが、竜にその身を取りこませたオマエには効くはずだろう、ジーンよ」

 竜の核となったジーンの意識が、グウェンたちの張り巡らせた結界に反応してしまう。

 その結果、今はジーンの肉体である邪竜僵尸そのものが結界に囚われてしまうというわけだ。

「ユーリン、イクぜ。カタをつける。思い切り高く飛びな!」

『――はい!』

 遂に動きを止めた邪竜。その逆鱗に向かい、ユーリンは夜闇を切り裂き真っ直ぐに飛んだ。

「喰い千切れ、ユーリン!」

 ユーリンは思い切り牙を突き立て、破れかけた竜の喉を引き千切っていく。

 黒血を吹き上げ、素首がぶちぶちと音を立てて喰い千切られて、その場に崩れ落ちて行く。

 竜の首下に隠されていた宝珠が表面に姿を現した。

 宝珠は無数に亀裂が走り、砕け散る寸前だった。ジーンとて、内側から竜の力を維持するために相当の霊力を消耗していたのだ。

「……ジーン。長く待たせて、悪かった」

 グウェンはユーリンの背から飛び降り、ジーンと融合したままの宝珠の上に着地した。

 ユーリンは何も言わない。

 白狼犬の翠眼が真っ直ぐにグウェンを、そしてジーンを見ていた。

「今、終わらせてやる」

 剣を抜き、刃を宝珠へ向けて振りかざす。

 ほんの一瞬。けれども、グウェンにとっては永遠とも思える瞬間――こちらへ向かって手を伸ばすジーンの姿が重なって見えた。

 ……オレはジーンに辛い思いばかりさせてきた。

 ちっとも兄を分かってやれなかった。

 だけど、人の世が怨みや憎しみだけではないことをもっと知ってほしかった。

 本当はあの時、オレがお前の手をとって告げてやればよかったんだ。

「ごめんな、ジーン」

 グウェンの刃がジーンの心臓を貫いた。その刃ごと、ジーンはグウェンを抱きとめていた。永い別れを惜しむように。同時に、やっと手に入れた安息を愛しむように。

 ……宝珠が砕け散った。

 刹那、耳が痛むほどの静寂が訪れ――邪竜の体がぼろぼろと崩れ始めた。

 竜を僵尸として使役する者がいなくなり、その姿を維持できなくなったのだ。

 足場を失くしたグウェンが竜の残骸と共に落下する。それを、飛来したユーリンがすぐに背中で受け止めた。

『先生。無事ですか』

「……あいつは……ジーンはとっくの昔に死んでたのかもしれないな」

『……はい』

「でも、誰も死に場所を与えてやれなかった。正しく弔われず、怨念を抱いて死した者が僵尸となる。ならば、あいつもそうだったのかもしれない」

『でも、先生があの人を救ったのですよ。あんなにも掟に縛られることを嫌っていたジーンの魂は、霊幻道士の信念を貫き通した貴方の手で救済されたのです。……私としては不服ですがね』

「……だろうな。悪い」

『先生が謝ることではありません』

 ――生者を生かし、死者を葬る。

 その役目を全うすると決めたグウェンの魂に、ジーンは最後の拠り所を見出したのかもしれない。

『弔いが行われなければ、魄は土に還れない。生命は循環しない。あの世に逝けぬ死者がこの世に溢れ返るだけです。先生は正しいことをした。救いがあるのなら……あなたのような人がいるのなら、恨みや憎しみに溢れたこの世界だって、そう悪くはないと私は思います』

 答えは返らなかった。ユーリンは、ほんの数滴、その鬣に滴り落ちる涙の気配を感じ取った。


 魔都上空。

 今にも崩れ去ろうとしている竜の姿を、二人はしばらく宙に浮かんだまま見つめていた。


 §


 上海市街地を騒がせた僵尸たちはすべて葬り去られた。

 地上に降り立ったユーリンに向けて、グウェンが術を掛けた。

 ユーリンが白狼犬の姿から、元の少女の姿へ変化すると、グウェンはその髪を思い切りくしゃくしゃと撫でてやった。

 やがて駆け寄ってきた雪蓮とルオシーが、ほぼ同時にユーリンを抱き竦めた。

「ちょっと、さすがに苦しいよ! 雪蓮、ラウ!」

「ユーリン、よかった! 本当に、心配したんですのよ……!」

 苦しいと訴えつつもユーリンは笑顔だ。雪蓮も半分涙目だが、やはり笑顔。

 彼女はもう二度と離してはくれないような勢いで、強く優しくユーリンを抱きしめていた。

「お前、こんの家出クソガキが~! あといい加減ルオシーって呼べよなぁ!」

「わかったから……! 離れてよ、る、ルオシー……」

「くぁぁ~ッ、やっぱかわいいじゃねえか! このォ~!」

「あら、ラウ様、ユーリンはいつでも可愛くてよ。ほら、ね、この通り」

 結局、雪蓮とルオシーに揉みくちゃにされるがままのユーリンであった。いつも通りの光景を見て、グウェンは目を細めた。やっぱり、こうでなくては。

 闇が次第に蒼みを帯びてきた。

 東の空が白み、そこに朱が混じり始めている。

 ……夜明けが近い。街のあちこちでは炊き出しが行われ、火に当たる人の姿が少しずつ増え始めている。太陽が昇れば、僵尸の残骸も完全に灰と化す。

 そうなれば、果たして今夜の出来事は人々の記憶にいかにして残るのだろうか。

 おそらく、尾ひれ羽ひれがついて、そのうち正しい形などなかったように忘れ去られて行くのではないか。

 根拠などはない。なんとなく、グウェンはそう思った……否、そう願った。

「終わったな」

 その言葉に雪蓮が、ルオシーが頷き、踵を返そうとする。

 そこに、背後から声が掛かった。

「先生。まだここに一体残っていますよ」

 雪蓮たちが振り向くと、淡く微笑みを浮かべたユーリンがその場に留まったままでグウェンを見つめていた。しかし、グウェンだけは振り返ろうとしない。

「生者を生かし、死者を葬る……霊幻道士が、最後の一体を葬らないでどうするのです」

 朗らかに告げる少女に驚愕し、雪蓮がその両肩に縋る。

「ユーリン!? あなた何を言って……それに、僵尸化なら、わたしも!」

「……雪蓮は、まだ方法こそ見つかっていないけれど、何か必ず転化を防ぐ手立てがある筈だよ。きみは生者だ。でも私は違う。私は死者――それも二度死んだ身だ。ユーリンは、もう現世にいてはいけない存在なんだよ」

 優しく諭すように言って、ユーリンは雪蓮を柔らかく抱きしめた。何度も抱擁をくれた雪蓮に、そのすべてを返すように。

「嫌……いやですわ、わたし、まだ……まだユーリンにしてあげたいことが沢山ありますのに」

「お前だって、やりたいことの十個や百個あんだろうが! ガキのくせして……おい、グウェン、お前もなんとか言えよ!」

 ユーリンだけが表情を変えずにグウェンの後ろ姿を見ていた。

「やれやれ……。もっと、師の気持ちくらいは汲める子だと思っていたんだけどなぁ」

 残念そうに、しかし軽い調子で言ってグウェンが振り返る。いつものように口元に穏やかな笑みを湛えて。紺碧の瞳が真っ直ぐにユーリンを見ていた。

「先生が今の私を儚んでくれていたとして、その運命も一瞬の幻のようなものです。変わらぬものなんてない。この世はみな夢幻のごとくあり、どんなに縁が深くても、いつかはみな春の夜の夢のようにおぼろなものとなってしまう。運命なんて、その程度のことですよ……ね?」

 それは、いつか水郷の街でグウェンがユーリンに言って聞かせたことだった。

「それでもオレは、オマエと過ごしたすべての時間がとても楽しかったよ。ユーリン」

「すべては空……だとしても、この時がずっと続けばいいという貴方の……貴方がたの想い、それだけは幻などではなく、確かなものだと私は思います」

 そしてまた、ユーリンは師と同じ答えを返す。

「それに私、準備は出来ているんですよ。これだけ霊格を上げたんです。尸解しかいしたら、先生を追い抜いて最速で仙人になってみせますから……そしたら、先生のお役目が終わるときに迎えに降りて来てあげますよ。どれだけ時間がかかっても、ね?」

 僵尸が一体残らずいなくなるまで霊幻道士の役目は続く。そう言ったのはグウェンだった。

 人が生きる限り、この世から怨みや憎しみが消えることはない。だから、霊幻道士の役目が終わることはけしてない。かつてそう言ったのはユーリンだった。

 だが、今なら、ほんのかすかな希望も信じられる。

 それはとても辛く困難なことだろうが、竜を屠り、ジーンの魂を救ったグウェンならばやり遂げるだろう――。

 ユーリンと、そしてグウェン自身が心からそう信じていた。

「……相当長く待たせるだろうが、美少年の精霊なんかにうつつを抜かしたりしないな? 仙狐なんざ以ての外だぞ?」

「そ、それは……あんまり勘定にいれないで欲しいですね……」

「それにオレがどんだけクソジジイになっていようと後悔しないな?」

「先生がどんなにお爺ちゃんになっていようと、今とそんなに変わりませんって」

「オマエ……将来覚えておけよ」

「先生も、私のことを忘れたりしちゃ、嫌ですよ?」

「どうだかなァ。嫁や妾の五人や十人、平気で囲うかもしれないぜ? 第一、かわいい女の方がオレを放っておかないだろうがよ」

「……ひどいなぁ。最後くらい、せめて嘘でもイイこと言ってくれればいいのに」

「くだらねえリップサービスはしない主義だ」

 グウェンの外套がはためき、無数の呪符が舞う。

 ユーリンの視界から、堪え切れずに涙を流す雪蓮の姿が、彼女を支えて必死の笑顔で見送ろうとするルオシーの姿が消える。

 舞い散る呪符が、まるで花弁のように視界を塞ぐ。

 ようやく、終わる。

 本当に、一瞬の永遠のようだった。

「……先生。ずっと、愛していますよ」

 それだけ告げて、明るい闇の中で目を閉じる。

 聞きなれた鋼の声が紡ぐ呪文が聞こえて、刃が胸を刺し貫いた。

 溢れてくるのは、温かい光だった。浄化されていくのだ、自分の何もかもが。昇っていく。

「愛している。絶対に、忘れない」

 意識がばらばらに砕け散る、その前に。

 ユーリンは全て聞き届け、花開くように微笑んだ。

 

 そして、それきり――――街から僵尸は一匹残らず駆逐された。



 その日の黎明。一際眩く、そして温かな光が世界に溢れた。

 怯えた夜を過ごした人々がようやく姿を現し、互いの無事を喜び合い、親しい人々を失った哀しみを共有していた。

 魔都上海を襲った僵尸どもは一体残らず葬られ、灰となって消え去った。

 市街地に残ったのは、巨大な竜の骨だけだった。

 これほどの大災害にも関わらず、清朝末期、魔都を揺るがした一連の怪異については、その後の動乱の時代を経て殆どの記録が損なわれたという。



 時は流れ――。

 やがて街からは夜の闇さえ駆逐され、霊幻道士も、僵尸も、そして魔法の存在すらも――人々からは忘れ去られ、その言葉が持つ意味も魔力も失われていった。





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