第41話 子供たちの秘密基地 9
開拓地に全領民の
「私たちベイリンガル侯爵領のすべての領民が、遠い森の中に引っ越す日が来るかもしれないの。あなたたちは、どうする?可能であれば、あちらにも
カーロは首を横に振っている。
ダンジョンボスとは言え、まだ若いカーロには、この素晴らしき
たとえ、タクトと別れることになっても。
『エレノアさん。引っ越し先の地下深くに
「ドラゴンの飛竜便で、何回かに分けてみなさんをお連れすることはできるけれど、そういう話ではないのよね?」
『はい。』
「
現在使われている、
この
この洞窟ダンジョンでは、魔力さえあれば、魔法石は生まれ続ける。
たとえ採り尽くしても、時間が経てば魔法石は生まれる。
ということで、
別に引っ越さなくてもいいじゃないか、などと言う住人は一人もいなかった。
この
転移石を集めると同時に、大きな魔法石にエレノアとドラゴンたちが魔力を込めることを始めた。
魔力電池だ。
いつか来るかもしれないその日のために、ダンジョンコアが鎮座する
そして、ついにその日は来た。
「カーロさん、ダンジョンコアさん。今から私たちベイリンガル侯爵領の領民は、ベイリンガル侯爵領内にあるすべての生活に必要な物と共に、開拓した森の中に引っ越しをします。私がここに来るのはこれが最後になります。今ここに、タクトたちが向かっています。テイムを解除するかどうかは、カーロさん、あなたたちに委ねます。それでは皆様、決心がついたら、来てくださいね。」
エレノアが言い終わると、エレノアの目の前に、ダンジョンコアの分身が現れる。
エレノアは、そっとダンジョンコアの分身を両手で受け取り、自分の
「・・・待っていますから!!」
そう言ってエレノアは
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