第40話 子供たちの秘密基地 8
エレノアに預けられた5階層分の
1年も経つと、
弱い魔物たちにとっては、文字通りの楽園と化した。
ここは魔物たちの楽園。
子供たちの秘密基地。
できうる限り、危険は廃除しておきたい。
ベイリンガル侯爵領の領民に悪人はいないと信じているが、万が一と言うことは、常に起こりうる。
現代では、まだ流通していない、強い力を持った石。
争いの種にしかならないと考えた。
エレノアは、カーロがタクトに転移石を持たせることを止めてもらうために、なおかつ子供たちが安全にこの
作ってしまったのだ。
この世界では未だかつて誰も成功したことのない、転移の魔法陣を。
安全のため、双方向にしか行けないものではあったが、人工の物としては、画期的すぎるものであった。
ベイリンガル侯爵領内の人が訪れない荒れた林の中に、
これには定期的に、エレノアが魔力を込めていた。
更に、万が一にも事故が起きないように、魔力を登録した者だけが
カーロには、人族がその地に来る以前にダンジョンに住む者たちが使っていた転移の魔法陣だと嘘をついてもらい、タクトとサムとミラの魔力を
その後、以外にも働き者が多かった
余剰分は、ダンジョンボスのカーロとダンジョンコアと話し合い、売ってもらうことにした。
報酬はお金ではなく、
元は同じ種、同じ苗木から育てたはずなのに、
特に変異して効果が高くなった薬草は、ベイリンガル侯爵領内、リンリンベル商会で、大人気になった。
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