第4話
者理解とは ?6話
今回は愚痴になる。
著者のある作品の当初の題名が
「〜悩める若者に伝えたい〜これが新説生きるヒント」だった。
らしい。先輩に「これはみんなの悩みだよ」、と言われて訂正したらしいが。
ここに対する失望はとても大きかった。さすがにコメントに書く程モラルが死んでないので、ここに寄せる。
上から目線なんですよね。あなたたち(若者)はアホだ、という裏のイントネーションしか感じないんですよ。
啓蒙者がどれだけ歪んでいるか、僕はもう知っている。啓蒙という名で欧化政策、皇民化政策がどれだけ行われたか知っている。どれだけ斉一化が起こり同調圧力を生み出したか。
こうして言えば、近代化そのものを否定するように聞こえるから難しい話なのではあるが。生産の拡大が人間の規格化によって行われたものであるとも考えられますし。
だが果たして、神道の強制は必要だったか、とか、方言札は必要だったか、奴隷制度は必要だったかと。そういう付属的に行われる理不尽に怒りがある。自分がよくイメージするのが『キミスイ』である。彼に友達を作らせたことが悪いとは言わないが、彼が本を捨てることが過度に賛美されている。なぜ本が貶さなければならない! これが理不尽に見える。心の開放を名乗った皇民化政策で、同調圧力の再生産では?
怒りが相当ズレた。さて、僕がブチ切れたのは「悩める若者」の句である。若者という言葉を僕は使わざるを得ないが、この語への僕の嫌悪は非常に強い。「放課後の校舎」の「窓ガラス」を「壊して回った」ような奴ではない。あれと同一項として述べるのは言語道断。
また、ハロウィンにシブヤで騒いで車を破壊するような連中でもない。
それに、若者は意味不明か? 勝手に塞ぎ込むけれど。
若者という言葉が一種の差別用語と化している。そういう妄想が自分にはあります。僕のダチもよく分からずに、「今の若者ってブーブー騒いでモラルないよね」と言ったりした。ちなみにだが、僕にも彼にもブーメランである。
あんなのは暴徒だ、愚連隊だ、一般の思春期から就職までの全ての少年少女のことを指さない。彼らに謝れ、と思う。
『四条河原』の一話で述べているが、全共闘のあげく山岳ベース事件を起こした人間のクズ(ちなみに特にここへの恨みは強い)も、池田小事件を起こしたのも、サリン事件を起こしたのも、2000〜08年生まれの人間じゃない。今の中高年でしょう。あれの悪名がなぜ私達に波及する。
もはやただの「若者」の語への怨嗟の声です。こういう旧態の若者像を見れば、僕は曲はあまり好きでなくても、堂々と「『うっせえわ』世代」を名乗ります。
たまにゃ感情的になってもいいですよね、ハハ
まとめないとですね。とりあえず、こんなものを書いたのは「啓蒙者たる上から目線」と、「若者という語を用いたことへのとばっちり」、です。
啓蒙者の歪みと、「若者像」の錯乱については、一度落ち着いてちゃんと書きたいものです。
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