その4 章タイトルについて

 これは第1稿から変化ないです。珍しいですね。書き直すときは同じイメージを引きずらないように、章タイトルは変えることが多いんですが。けっこうお気に入りだったんでしょうか。章タイトルを並べてみましょう。

 1.医学はペルシア

 2.旅行もモロッコ

 3.政治と歴史のチュニジア

 4.哲学へコルドバ

 5.巡礼にグラナダ

 6.発明や飛行をアンダルシア

 7.異聞て遺文アラビア

 

 高校で世界史専攻だったかたはピンと来たかもしれませんが、イブンなんたらていう偉人が沢山いらっしゃったでしょう? それを使わせてもらいました。

 1はイブン・スィーナー。医学典範を著したペルシア生まれ。

 2はイブン・バットゥータ。三大陸周遊記を著したモロッコ人。

 3はイブン・ハルドゥーン。政治家、歴史家で現在のチュニジア共和国の首都出身。

 4はイブン・ルシュド。哲学者でコルドバ生まれ。

 5はイブン・ジュバイル。巡礼の旅行記を著したグラナダの人物。

 6はイブン・フィルナス。発明や史上初の飛行実験で有名な、イベリア半島すなわちアンダルス(アンダルシア)の人物。

 7はイブン・サウード。初代サウジアラビア国王。異聞と遺文は、他章タイトルとの関連付けのヒントなので語呂だけです。


 ここまで記すと、あれ?と気づいた方がいらっしゃったかもしれませんが、イブン=シェルタの幹部≪同質の7人EVEns-sEVEn≫のは、ここから文字って命名されました。

 いま気づいたんですが、だから砂宇土夜妃(サウド・ヨウヒ)があんなに活躍したんですね。一人だけ国王だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る